過去があるから今がある。
今をつなぐ過去
burialでは、今までの「幻想魔伝 最遊記」からはじめ四人が旅をする前のお話になります。玄奘三蔵の師光明三蔵法師と本編で敵になる烏哭三蔵法師の出会いと由来の一章は、本編で能天気で頭が冴えるすごく不気味な烏哭ですが、こんな表情もするのか、いつも先まで見えている烏哭にも「分からない」という感情が生まれるのかと驚きもありました。同じように自信に満ち溢れるみんなの”三蔵様”玄奘三蔵が長安に来たばかりのころはやはり、最高僧なのに血で汚れてしまった、人を殺めてしまった、師を救えなかった罪悪感に自分が押し殺されそうになるシーンが冒頭に続き、悟空を引張叩いている三蔵はどこにいったのかと感じてしまいました。八戒も名前が変わった直後は悟浄とどこかよそよそしい感じで、本編のお母さん的役割よりかは、道に迷った子供のように怯えている雰囲気がありました。では、悟空はというと、悟空は相変わらずです。
時代の流れ
また、幻想魔伝最遊記は今から20年ほど前のアニメなので、イラストキャラクターの動き背景などやはり綺麗で見やすく想像を掻き立てられるものになっています。幻想魔伝で見たから別に見なくてもーと私の友人も言っていましたが見なきゃ損です。第二章の悟空が妖力制御装置が外れて暴れるシーンはとても見ごたえあります。一つ残念に思えたのは、こちらも妖力制御装置を自ら外すシーンがある八戒が悟浄を助けるシーンは省略されており戦闘シーンが見所でもある最遊記の戦闘シーンがあのような形になっていたのは少し寂しかったですね。何点かの描写をスライドにさせるくらいしても良かったんじゃないかと思います。それとも尺が足りなくなってしまったのでしょうか…。
特典について
このシリーズは三巻に渡って発売されており、三巻買った人には三蔵一行の声優陣のトークが特典で聴けちゃいます。今ではもう有名になって人気者になった四人ですがその四人のオフトークが好きな人もファンの中には多いと思います。もちろん進行役はどらまCDでもおなじみの保志さんがグダグダにやってくれていました。これからの最遊記、今までの最遊記、burialをやっての感想などなど、楽しい内容になっていました。私はこの最遊記の悟空から保志さんが好きになりました。あのあどけないおじさんなのに可愛い感じ、とても好きです。他の三人の冷静なツッコミや保志さんいじめも見所かつ私の大好きな部分です。
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