ミニ四駆アニメは女性をも魅了する。現実味のない走らせ方でも支持を得られる…のだが - 爆走兄弟レッツ&ゴー!!の感想

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爆走兄弟レッツ&ゴー!!

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ストーリー
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キャラクター
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声優
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音楽
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ミニ四駆アニメは女性をも魅了する。現実味のない走らせ方でも支持を得られる…のだが

5.05.0
映像
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
声優
4.0
音楽
4.0

目次

第二次ミニ四駆ブームの火付け役

爆走兄弟レッツ&ゴー!!も第一次ブーム同様コロコロコミックなどから展開をスタートし、アニメ化で更に爆発的な人気を生むことで第二次ミニ四駆ブームを生んだ。

第二次ブームの面白いところは、このレッツ&ゴーの愛らしく個性的なキャラクター達が所謂お姉様世代に非常に受け、女性ミニ四駆レーサーが増えたことだろう。かくいう筆者(女性・現在年齢は中年に片足を突っ込む)もその口であった。

私は好きだった星馬兄弟の兄・烈の愛車であるソニックを組み立てた経験がある。思えば初めてのプラモデル制作だったが元々工作は好きだったのと、アニメで如何にミニ四駆をカスタマイズするかその楽しみを知っていたため、それは非常に楽しいものであった。完成した時の感動は今でも忘れていない。

更に年齢が離れており丁度第二次ミニ四駆世代と言われる年頃の弟がいたため、我が家には小さなレースコースまでやってきた。弟の愛機はセイバーで、まさにレッツ&ゴーさながらの戦いを繰り広げ…たかというとそうでもなく、私は走らせるだけで充分満足で、弟は友人と楽しんでいた。

しかしこのレッツ&ゴーというアニメは、女性にもミニ四駆の楽しみを教えてくれえた貴重なアニメだったと言える。

実際にミニ四駆を作り走らせて分かったアニメのぶっ飛び具合

アニメというものは概ね誇大表現をしてなんぼ、と私は思っている。なのでレッツ&ゴー!!の中でどんなに無茶な走り方をされても「それはアニメだから!」と理解できていないわけではない。だが理解は出来ても納得しかねる部分はやはりある。

それぞれのマシンの特徴や性能はそれぞれ理解の範疇ではある。キャラクターの個性と共に、マシンの特徴もまた個性だからだ。

だが実際そこまでカスタマイズして走らせた時のことを考えると、「まぁ普通には走らないんじゃないか?」と思えるぐらいのことも多々あった。コースの無茶さや走行時の過剰演出についてはアニメだから構わない。それでも現実離れし過ぎた光景はリアルにミニ四駆を走らせていた人間にはどう映っただろう。正直なところ一言でいえば「ありえない」だ。

それでも尚、このアニメに魅了され見続けてしまった要因も、そのぶっ飛び具合にあると言える。現実味がなさすぎるからこそ、それを羨ましかったり、もしかしたら同じように走らせられるのではないかと自身のミニ四駆を見直し、また手を加えてみたり。現実とリンクしていないようで、微妙なラインで届くような題材だったからこそ、レッツ&ゴー!!の現実離れしたミニ四駆の走りも面白いと受け入れられたのではないだろうか。

シリーズを追うごとにどんどん設定が浮世離れしていく本作だが、行くところまで行ってしまえばそれもまた楽しいと、やり過ぎかと思えるところも受け入れさせてしまったところが大きな評価点だと思っている。

ぶっ飛びミニ四駆アニメは新たな兄弟へも引き継がれた…が

しかし不思議なところがここまで流行しておいて新シリーズが受けたかどうか、ということだ。ここでまた私を含めたお姉様方の動向を見返してみる。

レッツ&ゴー!!はWGP編まで含めると丸2年という期間放送されていた。2年を長いか短いかと捉えるかは人それぞれだが、実はお姉様方の熱というのはそれほど長く継続しない。それは新たな興味を引く作品がどんどん出てきてしまうからだ。一度そちらに熱を向けてしまうと過去に熱中していたものは良い思い出として心の引き出しに仕舞われる。強調しておきたいのは仕舞われるだけであって、何かの切欠で引き出しが開放されるため、嫌いになったというわけではないということだ。

そしてレッツ&ゴーシリーズ3作目としてMAXが制作された。主人公が新たな兄弟に変わり、キャラクターはほぼ一新された。

これがお姉様方の支持を思ったよりは得られなかったのである。一番の理由は2年間放送され1〜2期のキャラクター達への愛着が強すぎたということにあった。かくいう私もシリーズ通して一番好きなのは星馬烈であり、新シリーズで彼に会えなくなってしまうことは非常に寂しく思った。と、同時にミニ四駆自体への興味も薄れ、MAXからも自然とドロップアウト…という形で、当時の学生生活の状況もあったが、MAXほぼ見ないままにレッツ&ゴーシリーズが終了してしまっていた。

今改めて思うと、やはりアニメや漫画におけるキャラクターというのは非常に大切なのだ。それと共に爆発的流行というものが如何に影響があるか、そしてその年数にはある程度の限界があったかということを感じている。

しかしその後もあの作品この作品と熱を入れるものは変わっているが、好きなミニ四駆アニメはと言われれば私はまずレッツ&ゴー(ただし1〜2期)を挙げる。このアニメを見直すなどして、ミニ四駆って面白い!とリアルタイムで思えるようになったその時は、またミニ四駆の箱を手に取って組み立て、走らせることを楽しむことだろう。

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