大人?こども?な恋愛観と、女子の憧れ紅茶でお茶会!
おいしい紅茶と、高校生にしては大人びた恋の話
「紅茶王子」の名にたがわず、紅茶の国からやってきた紅茶の精=紅茶王子と、その「ご主人様」である、高校生たちの恋愛模様。高校生にしては、主人公たちが大人びた…時には「?」と思うような恋愛観を見せつつ、微妙な人間関係と恋愛模様が広がっていきます。タイトルの「紅茶」も、いろいろな場面で登場しますよ♪紅茶好きには、レシピやティーパーティがうらやましくなるかも。
叶わぬ恋?幼馴染との恋?あこがれるようなイベントも盛りだくさん!
主人公を取り巻く、恋愛模様も、他の漫画とは少し観点や着眼点が違っていて、気になる人は気になるかもしれませんが、楽しめる作品です。どちらかというと、内面に深く抉りこむような「大人びた」恋愛化も?それでも、幼馴染が主人公に淡く抱く恋心や、親友の恋愛トラブル…など、「高校生ならでは!」のイベントに絡めてストーリーが展開していきます。体育祭・学園祭・お茶会は憧れ♪
願い事を叶えるための代償
紅茶の国からやってきた紅茶王子たちは、「呼び出した人間のささやかな願い事を3つ叶える」。あくまでも願い事は「ささやか」でなくてはならないー。当初こそ気楽に考えていた主人公たちも、紅茶王子たちとの絆が深まるにつれ、「ささやか」な願い事が考えられなくなっていきます。ささやかな願い事に対する代償はありませんが、紅茶王子たちとの絆が終わってしまうかもしれない、という切なさが願い事の代償なのかもしれません。ささやかだけど、大切な願い事を考える主人公たちの姿が印象的です。最初は二人の紅茶王子からスタートし、他の紅茶王子・紅茶王女が登場しますが、彼らが一人・一人と帰っていく姿に主人公たちは心を痛めます。大切な人を失うなら、大切な願い事で…。と。
賛否両論ある作品の様ですが、紅茶好きから始まった愛読です。おいしい紅茶の入れ方、紅茶のレシピ…見ていて嬉しくなるような、お茶会のスイーツ…。女子の憧れではないでしょうか??当初こそ、主人公たちが「願い事に対する重点」と同じくらい、軽やかに物語が進みますが、主人公たちが願い事の大切さを感じるたびに、物語もしっとり進んでいきます。時折男女性差に関することなども描写されますので、嫌な人は嫌なのかもしれません。高校生の恋愛ってそこまで考えてなかったもんなぁ、っていう感じ…。どちらかというと「大人ぶっているけど大人になれない恋愛」という感じなのかも?だからこそ、男女性差にこだわったり。画力については、きれいなものはきれい。ただし連載年月が長いですから、そのなかで好みは出てくるかと思います。
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