やりきった感の出るアニメ
すごく綺麗で美しい映像
当時のクールアニメで何を見ようかと調べていた時に凪のあすからを見てすごくきれいな映像だなあと最初に思いました。実際アニメを見ていても作品上海を陸から見ている映像や海の中の映像がたくさん映し出されますが、どれもがきらきら輝いていたり不安が広がったりそのときのストーリーに沿った見え方がしていました。ただきれいなだけではなくて、その時その時のストーリーに合わせてあってそれがより作品としての質をあげているのだと思いました。背景だけでなくキャラクターたちの喜怒哀楽もしっかりと表現されていて、声優さんの演技との相乗効果でものすごく画面に引き込まれていきました。
たくさんのキャラクターからなる人間関係
凪のあすからという作品の1つのテーマが人間関係なのかなと思います。最初は陸と海それぞれの人たちに壁があったのでそういった人間関係。そして後半からは特にですが恋愛関係もごちゃごちゃしつつ目が引き離せない状態になっていったように思います。陸と海である意味差別のようなものがあったように思ったので、それをどんどん壊していくお話しなのかなと思っていました。しかしあくまでも一つの筋でありそこからお話がどんどん広がっていくとは思いませんでした。学校の授業で調理したものが魚臭いと言われて喧嘩となり、まさに喧嘩するほど仲が良いといった状態になることは簡単に進みすぎかな?と思いつつもそれがある意味中学生らしいのかなとも思いました。恋愛に関してはすごい難しかったです。眠りについていた人達とついていない人達で時の過ぎ方が違っていたため、その間に絆を深めていた人がいたり実質の年齢差が広がって遠い存在になってしまった人がいたりと切ないなあと思いました。そういった同じ世界で時間が変わった人達の葛藤を思うと苦しくなるくらいでした。
なんだかんだハッピーエンドな結末
時が過ぎた2クール目からはいわゆる鬱展開と感じる部分もありましたが、最終的にはみんなそれなりの幸せがあり不幸なまま終わってしまった人がいなくて良かったなと思います。中には一番好きな人と一緒にはいられなかったりもありましたが、そこから前を向いて違う人と進んでいきそうな状態になっていて安心していました。本当に好きな人は誰だったのかな?最初の時点ではどうだったのかな?と思うところはたくさんありますが、三角関係のようなものがたくさんだったのであの終わり方で良かったななと思います。見終わった後には喪失感のようなものがありましたが、それだけやりきったなあと思えるアニメでした。
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