この作品に愛を込めて - 愛してるぜベイベ★★の感想

きっぺいとゆずゆの日常

女ったらしの高校生が行きなり家に呼び戻されて家に帰ったら子供の世話を押し付けられるって笑えるわ！しかも事情が重すぎでしょ母親何してんの！それでも、元気いっぱいのゆずゆが可愛すぎてヤバいね！最初の夜なんて１人が寂しくて一緒に寝たいって来たときが可愛すぎて事情なんて気にならないくらい守ってあげたくなる存在って感じで良かった！毎日一緒に遊んでる二人が段々と仲良くなっていくのが読んでてよくわかる。最初の方のお弁当作りに悪戦苦闘しているきっぺいの姿は読んでて面白いし、ゆずゆがいなくなった時は心から心配していて凄く良かった！でも一番ほっこりしたのはゆずゆがきっぺいにお弁当を作って持っていく話し。恥ずかしいやら嬉しいやらであたふたするきっぺいが面白かったです！母親がいなくなった事できっぺいに会った訳だけどこの出会いがなければゆずゆはずっと心にキズをおったままだったんだと思うとキセキだなって思う。色んなトラブルを乗り越えながら成長していくきっぺい、心ちんにヤキモチやきながも自分を大好きなお兄ちゃんを大好きなゆずゆ。そんな二人が別れる時はすごい感動しました！色んな感情があるなかで、ゆずゆの気持ちだけを考えて動いたきっぺいはカッコ良かった！最後、笑顔で「ばいばい。ゆずゆ」って。まさに作品の集大成でした。そして月日が流れ最後のゆずゆに貰った手紙の話で成長した二人が見れたのがとても嬉しくよかったです。

きっぺいとミキちゃん

ミキちゃんは本当に可哀想な女の子！最初の方は行きなり来てゆずゆを連れてくとか言ってるから何言ってんだコイツって思ったけど事情が分かると一番心に響いたエピソードだった！自分はずっといらない子だと思っていて自分を傷つけながら心の中で助けを求め続けて、でも誰にも気付いてもらえず追い込まれて自殺しようとする。悲しすぎでしょ！この子。周りの人間も最低な奴ばっかりですごくムカつくしな。親も親で娘の事をいらない子だって最低でしょ。その言葉で子供がどれだけ傷付くかわかって無いんだよ。それで自分の代わりを連れて来ようとしたんだから悲しいよね！でもきっぺいに自分だけに話したい事があるって言ってもらえた一言で救われて良かったと思う！１人じゃ生きて行けないもんな、誰かが自分の存在を認めてくれたときに流した涙、あれがミキの心をよく表してると思うな。最後は病院で自分の気持ちを伝えて親と仲直りして電車で笑顔で帰って行って来れて本当に良かったと思う！きっと笑顔で生きて行けるはずだからね。

きっぺいと心ちん

心ちんはきっぺいに最初は冷たかったね！マジでごみを見るような目で見てたよな。でもゆずゆときっぺいの関係を知って、一年生の女の子がゆずゆをいじめてた時、犯人探しに手を貸してくれて最後の笑顔は可愛かった！ちょっとした事からきっぺいに家の事情を知られてつい出てしまった本音と涙、あれからはきっぺいにも素直になって自分も親がいないからってゆずゆの気持ちも良くわかっていて面倒を良く見てあげなよって大人の対応。本当は一緒にいたくて堪らなかったんだよな、それが学校で思わず出てしまう本音とのギャップを良くしてるよね！修学旅行の時のトラブルも心ちんの気持ちを考えると凄く可哀想だし相手の男には凄くムカついた。旅行の最中もきっぺいに余計な事を言ったりして二人の中を裂こうとしてるのが見え見えなんだよ。でも二人が自分の気持ちを素直に伝えて迎えた朝、ここでも奴は心ちんを苦しめる。でも最後はきっぺいが男を見せたから良かった！そんな事を乗り越えながらのある日妊娠してるかもって１人で悩む心ちんが凄く切なかった！でも二人が妊娠してるかもってなったときの本音と行動も凄く感動した！一緒に住むようになって色んな事があったけど最後のシーンでも一緒に居たのが凄く嬉しかったです！

最後に

この作品は凄く現代の事情を良く表してると思います。ネグレクトやいじめの問題、この作品の中で出てくる問題は実際に起こっている問題で作品の中で作者がどんな気持ちで書いているのかが一番良く分かるのがミキの本音の部分とそのシーンのナレーション、そしてきっぺいが幼稚園のゆずゆの友達の親が虐待してるかもってなったときに１人で相手の家に行って話した事とと帰り道での会話だと思うんだよね！今、いじめで苦しんでる子や家で苦しんでる子供たちに気付いてあげれる大人がどれだけいるのかわかんないけどきっと作者はそんな気持ちを込めて書いたんじゃないのかと思います。そんな事を思いながら読み返す事で新たな感想が生まれるし、きっと自分の為になるマンガだと俺は思います！少女マンガは色んな作品で重たいエピソードが多いけど、この作品は他の奴より良い意味で重たい作品だと思うし社会性のあるマンガになっていると思う！まあ、でも一番は純粋に感動しながらおもしろく読むのが良いと思うね。