日常では絶対起きない - ジョジョの奇妙な冒険 3rd Season ダイヤモンドは砕けないの感想

人間関係が意外と複雑

承太郎と仗助がまさかの親戚関係にあるとか驚きでしたよ。ジョセフさんが日本に来た時に出会った仗助のお母さんとの間に仗助が生まれてそのままアメリカに戻るとかどういうことなんだって話ですよ。

しかもそれがずっと隠されたままっていうのがね。承太郎もびっくりだったと思いますよ。ていうか承太郎は知ってたのか？いまいち承太郎が何を考えているのかわからないので、読めないんですよね。

ジョジョの世界って家族構成とかが複雑なんですよね。原作を見てるわけじゃないので余計分からないんですけど、今まで見てきたアニメでここまで家族関係が複雑なのってみたことなかったので、ちょっと新鮮でした。

ジョジョの世界は相変わらず奇抜

何といってもジョジョ作品はいつも思うんですけど、世界観が独特なんですよね。前のエジプト編の時も思いましたが、なんか日常からちょっとずれた世界が描かれるんですよね。今回も普通の街の設定のはずなのに、なんかちょっと普通とはずれてるっていうか、何ていうんでしょうね。言葉で説明できないけどこれがジョジョの世界だって言われると納得できちゃうのが不思議でなりません(笑)

というか毎回思うのは町があれだけスタンド使いであふれてて穏やかじゃないのにみんな普通に生活できてるのがすごいと思います。あんだけいろんなところで戦闘起こってたら毎日冷や冷やしながらじゃないと落ち着いて生活できないと思うんですよね。

某アニメみたいに別世界になってとかじゃないからそのまま破壊されたらそのままになるはずなのにニュースにも何にもならないってみんなどんだけ器用に戦ってるんだろうなって思います。あんなに堂々と戦ってるんだから他の人に被害とか出てもおかしくないと思うんですけどね。

あとはたまに画のカラーリングが変わるのもジョジョならではの演出だと思います。あれで物語の重要なところとかこれから鬼気迫ってくるというところが分かるし、気持ちもそこまで一気に高められるのでさすがだなと思います。

仗助と億泰のやり取りが面白い

この2人の絡みはいつみても面白いです(笑)なんていうか漫才とかコントを見ているかのような気持ちになりますね。

重ちーの時とか2人して悪だくみしてたところなんかほんとに主人公なのか怪しんじゃいましたよ。あんなにせこい主人公今まで見たことないですよ。でもそこが今までにない面白みを生み出しているんだと思います。いい意味でどこにでもいる学生って感じがあって親しみが持てました。特に億泰は最初あれだけ悪態ついてた割に今ではそれもなくすごく素直というか正直というか、もともとそこまで悪い人じゃなかったっていうのがよくわかりますね。

康一の立場が分からない

これはいつも見ていて思うんですけど、時たま主人公って康一なんじゃないかって錯覚を起こす程度にはなかなかメインで出てくる回数が多いと思います。なんかナレーター的な役目で戦いに参加しないで細々と出てくるくらいかなと思ってたら、あれよあれよというまにスタンド使いにはなるし、おまけにどんどんイメチェンしてって最初の頃の康一はどこに行ったんだって思っちゃいました。しかも他の人のスタンドは変わらないのに康一のスタンドだけどんどん生まれ変わって進化してくし、仗助が主人公のはずなのにそれ以上に目立っている気がするのは私だけなんでしょうかね？

はては仗助が脇役的な位置だった話の時もあって、これは誰が主人公のアニメなんだ？って本気で思いました。というか何で康一のスタンドだけ進化するんですかね？それなら他の人のスタンドだって進化したっておかしくないのに・・・それこそ仗助のスタンドだって進化してもっと強くなってもいいと思うんですよね。今でも十分強いとは思いますけど。そこも謎だからどこかで触れてくれないかなって思ってるんですけど、そんな日がくるんですかね。

吉良の狂気が怖い

今回のジョジョでラスボス的なキャラは間違いなく吉良ですね。しかもこれまた吉良を追い込んだのは仗助というよりも康一の方が強かった気が・・・ほとんど康一の活躍だけであそこまで追い詰めたんじゃないかな。しかも躊躇なく自分の腕を落としちゃうとか、自分の爪の伸びを記録しておくとかもはや狂気としか言いようがないですよ。自分の殺人衝動の度合いをそれで確認するとか普通じゃないです。

ましてやそれまでの自分を捨ててほかの人に成りすまして生きるって早々思いつくことじゃないですよ。というかそこまでしなきゃいけなかったんですかね。普通にひっそりと暮らす程度だったらそう簡単に居場所が割れたりすることもないし、そもそも町から出てしまえば何の問題もなかったんじゃないかな。わざわざそんなめんどくさいことをしてまで残る必要があったんでしょうか。ましてや独り身じゃなくて既婚者に成りすますとか一番ハードル高いと思うんですよね。見た目は同じでも明らかに中身が違いますもん。それでばれたらそれこそ本末転倒じゃないですか。まあ、今回は奥さんが逆にその中身に惚れ直しちゃうっていうまさかのパターンだったから結果オーライ？だったけど、っていうかそこで惚れ直しちゃう奥さんも奥さんですけどね(笑)いくら家庭が冷め切ってたからって急に人が変わった旦那さんになんの不信感も抱かず受け入れちゃうとか・・・そう考えると吉良はいい隠しみのをみつけましたね。ただ息子だけはずっと違和感を持ち続けて怪しんでますけど。早人くん、人を見る目があるなかなかの洞察力を持った子供だと思います。将来有望ですね。

ちょいキャラたちが面白い

物語の合間合間に出てくるちょいキャラたちもなかなか存在感出してると思います。

特に重ちーのところはちょっと感動しましたね。メインで出てきた回の時は正直、見た目もあんまり好きになれなかったし、性格もまあこれは仗助と億泰が悪いんですけど、ちょっと歪んでたのでいまいちだったんですけどね。でも吉良と遭遇したときに、言い方はちょっと悪いですけどあれだけ仗助と億泰にいいように利用されてたのに、それでも2人を頼ろうとしてた辺りになんか憎めなさを感じました。

最期の死ぬ時なんかちょっと泣きそうになっちゃいました。

他にも名前が出てこないんですけど、宇宙人の人もユニークなキャラでしたね。終始、丁寧なしゃべり方なのにサイレン聞いた途端、豹変しちゃって全く別人になっちゃったのはびっくりしました。でもあれはあれで可愛さがあったと思います。

あとは由花子さんね(笑)あの人はほんと同じ女性でも恐怖を覚えましたよ。いくら好きって言っても換金して自分の理想の男に調教しようとするなんて考えもしませんよ。でもそれだけ康一のことが好きなんですね。康一もそれが分かったから最後には由花子のことを受け入れたんですね。あの2人はきっとなんだかんだいってラブラブなカップルになりそうですね。というかほんとそう考えると主人公の薄さ(笑)他のキャラが濃すぎて仗助の存在感がどんどん薄れていってる気がします・・・。

でもこれからきっといっぱい活躍してくれることを期待してます。間違っても康一にその座を奪われないように頑張ってほしいと思います。ほんと康一は主人公の座を狙ってるとしか言いようがありませんからね。ジョジョ作品というからには仗助が主役を張ってないとやっぱり作品として成り立たないと思います。