ジョジョワールドに憧れて - ジョジョの奇妙な冒険 3rd Season ダイヤモンドは砕けないの感想

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ジョジョの奇妙な冒険 3rd Season ダイヤモンドは砕けない

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映像
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ストーリー
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キャラクター
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声優
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音楽
4.50
感想数
3
観た人
6

ジョジョワールドに憧れて

4.54.5
映像
4.0
ストーリー
3.5
キャラクター
4.5
声優
3.0
音楽
4.0

目次

独特な世界観描写!

この作品を観はじめて先ず感じる違和感が単色使いの空や無機質に描かれた雲など一見売れないアメリカのアニメの様な世界描写である。しかしながら、この一見無機質な世界観が強烈な個性を持っているキャラクター達の一挙手一投足を際立たせる重要なファクターとなっている。

作品を観続けていくとオープングの背景が視界に入って来た瞬間からジョジョワールドの住人になってしまっている自分に気づかされ、簡素の様で細部まで練りこまれた極上のテクニックと言わざるを得ない!

余談ではあるが、作品のオープニングの音楽

が話が進むにつれて内容とリンクして変化して行くのがわかる。

作者の意図なのかはわからないがスタッフも物語を汲み取り音楽も大変出来の良いものになっているで注目の価値は大いにある。

独特なアクセントや効果音の表現

作品に登場するキャラクター達は十人十色それぞれに強烈な個性を持っており、他のアニメで時折感じるキャラ被りのような事は皆無ではあるのだが、語尾のイントネーションやピンチの時の以上なテンションの上がり方など一様に同じスタンスがとられている事も少なくはない。

イントネーションについては例えば『〜じゃない‼︎』という言葉ひとつにしても『〜じゃぁない‼︎』など演歌でいうところの[こぶし]を効かせた口調はつい現実の生活でも口から出てしまいそうになるくらい頻繁に使われる表現方法である。このような表現はマンガで読んでいるだけでは解る物では無いのでアニメになった事で作者が頭の中で描いてる世界により近づく事ができる。

反対に戦闘シーンや緊迫した場面などで効果音として用いられる技法がマンガでは普通に使用されている【文字】である。

『ゴゴゴ・・』『ドドド〜』など映像の中にマンガからそのまま持って来たような文字を入れ込む事で、ただ音を流すよりも迫力と圧迫感を強烈に感じる事が出来る、実際私自身その時に音が流れていたのか覚えていない程に文字の力強さに圧倒されてしまった程だ。

モデルは作者自身⁈

この作品は森鴎町という架空の街を舞台に描かれているのだが、実は実在する街をモデルに描かれている為最近某アニメ映画から派生している【聖地巡り】の用な事をしているファンも少なくないようだ。

そして、作品の中に登場する『岸辺露伴』という漫画家は最初は敵キャラとして登場をするものの時代に物語の中心に入り込み主人公達と様々な危機を乗り越えて行く存在となる。

実在する日本の街を舞台に描いた事で作者自身も参加をしたくなったのか、岸辺露伴に自身を投影してるかのように特別扱いをしている。この作品のスピンオフとして岸辺露伴を主人公にした作品も描かれており、現実の世界でも岸辺露伴展なる展示会まで開かれる愛されようである。

個人的には数あるシリーズの中でこの作品が好きなのもこう言った作者の熱に当てられたのかもしれない。

スタンドと特殊能力!

このジョジョシリーズ全体を通して物語の核を占めているのが各キャラクターが持つ特殊能力『スタンド』と呼ばれる存在なのだが、

子供の頃から自分ならこんなスタンドが欲しいなど妄想を膨らませたのは私だけではないはずである。

この作品の中にも多種多様な能力を持つスタンドが登場するがその魅力を最大限に発揮するのはなんといっても戦闘シーン!

観ているファンの中には各キャラクターが持ち前の能力でどんな闘いをするか予想している方も少なくないだろうが大抵の場合は予想の斜め上を行く闘い方をされてしまう事だろう、しかしながらそれもまた作品を楽しむ重要なファクターでもあると言える。

因みに本作品の主人公『東方仗助』の持つスタンド『クレイジーダイヤモンド』は壊れた物や大怪我を一瞬で修復する能力を持っているのだが、直す と 壊す という戦闘において両極にある行動がどのように結びつけられて行くのか注目して観るのも楽しいかもしれない。

《物語のあらすじ》

『ジョジョ』と言う通り名を冠する主人公が活躍するシリーズの第四章の本作品

主人公:東方仗助が住む一見閑静な街で、10年以上前から行われていた完全犯罪の殺人事件、その犯人を巡り繰り広げられる壮大なSFアクションストーリー。

始まりは、前作の主人公:城之内承太郎が身内問題でジョジョの前に現れるところからストーリーが動き出す。

すでにスタンドという特殊能力に目覚めていたジョジョ。承太郎から『世界でもっとも優しい力』と言われるもその高い戦闘力で次々と産まれて来る新たなスタンド使いと熾烈な闘いを展開していく。

物語の中盤に登場する地縛霊の女との接触により自らの街に潜む殺人鬼:吉良吉影の存在を追い始める。

追われる事を嫌いスタンド:キラークイーンを操り完璧な犯罪で消息を断つ吉良吉影と新たなスタンド使いを次々と生み出す吉良吉影の父。

仲間の能力と知恵を借りながらたどり着く最終決戦は手に汗を握る激しい攻防戦が切り広げられる。

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他のレビュアーの感想・評価

日常では絶対起きない

人間関係が意外と複雑承太郎と仗助がまさかの親戚関係にあるとか驚きでしたよ。ジョセフさんが日本に来た時に出会った仗助のお母さんとの間に仗助が生まれてそのままアメリカに戻るとかどういうことなんだって話ですよ。しかもそれがずっと隠されたままっていうのがね。承太郎もびっくりだったと思いますよ。ていうか承太郎は知ってたのか?いまいち承太郎が何を考えているのかわからないので、読めないんですよね。ジョジョの世界って家族構成とかが複雑なんですよね。原作を見てるわけじゃないので余計分からないんですけど、今まで見てきたアニメでここまで家族関係が複雑なのってみたことなかったので、ちょっと新鮮でした。ジョジョの世界は相変わらず奇抜何といってもジョジョ作品はいつも思うんですけど、世界観が独特なんですよね。前のエジプト編の時も思いましたが、なんか日常からちょっとずれた世界が描かれるんですよね。今回も普通の街の設定...この感想を読む

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ダイヤモンドは砕けない つぶやき

ストーリー性未だなお、ファンが途絶えることのない有名かつ様々な伝説を残す作品、ジョジョの奇妙な冒険!物語はジョナサン、DIOの対決から一転。世代は交代し、ジョセフジョースターの息子、東方仗助が登場する。承太郎という孫からして血縁上甥にあたることになるが、高校生になりたてのヒーローが様々なスタンド使いに出会い、攻防戦を繰り返していく。漫画の絵もさることながら、ストーリー性は『奇妙な冒険』だけあって一般的な話の流れにならないのがさすが伝説の漫画といえるだろう。ジョジョの奇妙な冒険を筆者が書かれた当時は、外国人をメインキャラクターにすることを禁止されていたようだが、爆発的なヒットからこうした名漫画が誕生するにいたった。また常識では考えられない出来事や人物といった設定はとても興味を引くものだが、この現代でもあり得る人の感情や血縁、考え方などは道徳性があり、漫画にしては奥行きが深く考えさせられるスト...この感想を読む

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