海月好きが読んだ
海月好きから言うと
どの海月も非常に綺麗に、海月の美しさをとにかく表現出来ていて、とてつもなく嬉しかったです。
「海月」が付いてる漫画だから、思わず手に取ったんですが、作者の東村アキコさん自身も海月好き時代があった事を知り、納得・共感しました。
私も学生時代は、海月ばかり書きなぐってたからです・・・月海の気持ちがわかる!
是非、登場した海月を画像検索して、いかに特徴をとらえて海月が描かれているか、見てほしいです。そしてどんな色をしてるのか、魅了されてほしいです。
尼~ずの定義が曖昧で初めはちょっと嫌だった。
「尼~ず」と「腐女子」の定義が似てるようで、でも住んでる人たちは腐女子ではない。
このポイントだけが読み始める時きになってしまいました。
読み進めるうちに、「自分の趣味のみで生きる、男に養ってもらう・媚びる必要がない人種」で納得させました。
ファッションと海月
ただのオタクな女の子たちと、女装男の子がなんか行き当たりばったり服つくって売れてはいおしまい~
程度の物語だと自分は最初思ってました・・・。
まさか、現在のファッション業界への危惧をこのような形で話してくるとは思いませんでした。
自分自身、服はファストファッションを選択する事が多いですし(特定のブランド物だけを身に着けるほどの金銭とセンスがない。)それらしく見れればいいや。ぐらいでした。
まさしくテロテロでペロンペロンなやっすい生地の服を着ることに抵抗なんてありません。
たまぁにセール品のプチブランド物を・・・をしても、数年に1度くらい。多少擬態化を覚えた尼~ずです。しかし、買う側がいれば売る側の意思もあるし、着る側がいれば作り側の意思がある。
これを上手に表現しているなぁと感じて感動しました。
現在のオタクのイメージは、一昔前の様な服装どうでもいいや、という思考の人より、ある程度一般人に擬態できる最低限の服装をする人も増えてきました。
でも、あえて一昔前の様な服装より自分の趣味を優先するタイプのオタクを配置し、衣服への意識・意欲ゼロの人たちへの意識改革をさせるストーリー組みに驚きました。
物語が終了していないので、これから月海たちがどのような衣服を、物語を作り上げていくのか、楽しみです。
どの個性的なキャラクターたちにも、隙がある
海月オタク、電車オタク、三国志オタク、着物オタク、枯れ専、BL漫画家。
尼~ずだけで、ずいぶんとこぉ~~いキャラクターたちですが、どのキャラクターも変身できる隙があります。
本人たちが拒否し続ければ変わる事のない、衣服・意識改革ですが、海月姫は上手に変身(改革)させるタイミングをつくらせていると感じます。
(例としてはまやや様など)
現実、どんなにおしゃれしたって・・・この顏じゃ・・・私じゃ・・・俺じゃ・・・と諦める人も事も多々ありますし、自分自身そのタイプですが、この作品を読むと、本人の意識次第で、生まれ持った外見をコンプレックスと思わず、所謂おしゃれだろうがなんだろうが、できる!と思える勇気を貰えます。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)