ストーリー構成のレベルがあがったシリーズ第2弾 - ガリレオ 第2シーズンの感想

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ガリレオ 第2シーズン

4.004.00
映像
4.00
脚本
4.50
キャスト
4.50
音楽
4.25
演出
4.00
感想数
2
観た人
4

ストーリー構成のレベルがあがったシリーズ第2弾

3.53.5
映像
3.0
脚本
4.5
キャスト
4.5
音楽
3.5
演出
3.0

目次

シリーズ第2弾

福山雅治のカッコよさ言うまでもなく、ファンではない人でもドラマを通してファンとなってしまうほどのはまり役だったのではないかと感じる。科学的根拠がない、ありえないでしょう!っという現象を真っ向から発こうとする姿勢は本当に美しい。人間だれしもどこかで真剣になにかと向き合いたいという気持ちを抱えながら、日々の生活の忙しさ故に流されなんとなく充実させて生きざるを得ない中、こんなにもこだわり時間をかけ一つのことと向き合う姿を見ていると本当にせいせいするほど気持ちがいい。現実にもここまで時間を割いて日々の生活の中での余裕みたいなものを感じ生きていきたいと思ってしまう。シリーズ第1弾ほどの感動はなかったが、事件の内容がレベルアップしていったことは確かである。人間だれしも慣れてしまうものだから、事件が起きそれを解決していくプロセスでのパターン化に飽きを感じたというのは否めない。しかし、シリーズ第2弾としてのキャラクターの設定の安定感はでており、第1弾よりは安定感のある演技でストーリーに入りやすかったと感じた。


ありえなくないストーリー

ありそうでなかった、そんなストーリーでありながら現代社会の問題をほんの少し反映させ時代とともに変化していくものの中に揺るがない科学の力を取り入れた内容が後味がいい。そんなことありえない、と断言できないストーリーだからこそ身近に感じ日々の生活の中で物事を考える自分自身の視点がほんの少し変化していった。大学教授が警察の捜査を手伝う、というのもありえなくはないストーリー設定であり、現実にこんな捜査が行われていたら面白いと思わせてくれる。専門的な知識を極めている大学教授が事件の真相を次々とあばいていくカッコよさは言うまでもないだろう。


永遠のテーマである愛と科学の融合


感情という憎しみ、悲しみ、恨み、そうした目には見えない不確かなものが原因となり、様々な争いが事件へと発展していく中でその事件そのもは科学的根拠によって解明され解決され行く。しかしながらそれは同時に、人間が抱える複雑な感情のすべてが科学の力で明確に見えるものになるというはけではないということも証明している。人間らしさは全て解明できないからこそ、美しく尊いものになっていくのかもしれないというメッセージを感じる内容であった。愛があるからこそ、人は人を求め衝突し事件を起こしていくが、その衝突そのものが解明されることは永遠にないのだろう。







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軽さと重さが変化した第2シーズン

ガリレオドラマの中の世界感は、原作よりも濃厚福山雅治の湯川学は、まさにはまり役だ。第1シーズンが終わった時には、ガリレオロスに悩んだ人も多いのではないだろうか。そんなガリレオファンならば、第2シーズンが待ちきれずに原作を読んだ方もいるだろう。しかし原作は、ドラマのガリレオシリーズとは少し雰囲気が違っている。ガリレオの原作は、ドラマと比べると意外とあっさりしている。ドラマでは、これでもかという感じに登場人物の個性が輝いているが、原作では人物の細かい描写もあまりなく、ストーリーや謎解きを楽しむ小説という位置づけのように感じる。ドラマのガリレオシリーズは、ドラマ化の段階で考え尽くされ作りこまれた世界感なのだ。内海薫から岸谷美砂になって変化した重さと軽さ第2シーズンの中で一番の変化といえば、ワトソン役が内海薫から岸谷美砂になったことだろう。それにともなって、ドラマのなかの軽さと重さが変化してきた。...この感想を読む

4.54.5
  • あらいくまあらいくま
  • 145view
  • 2009文字
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