パンドラII 飢餓列島のあらすじ・作品解説
パンドラII飢餓列島は、2010年4月18日から5月30日までWOWOWで放送された、連続ドラマである。連続ドラマWシリーズ「パンドラ」が好評につき、製作チームが再結成した第2作目である。前作と同様、人気脚本家の井上由美子が書下ろしであり、本作は食糧危機をテーマに、巨大企業と政治の陰謀に巻き込まれる農学者が主人公である。サスペンス要素のみならずリアリティさも持ち合わせる社会派ドラマである。 ストーリーは、農学者、鈴木護(佐藤浩一)が、通常の4倍のスピードで成長する遺伝子組換えトウモロコシの開発に成功する。鈴木はこのトウモロコシを“GOD CORN”と名づけるが、この莫大な利益を生み出す製品を独占しようとする企業や政府の陰謀に、次第に巻き込まれていく。 一方、刑事の八木沢周子(鈴木京香)はある殺人事件を追っているが、その焼死体に疑惑を抱き、殺人ではないかと捜査を始める。事件を追うごとに、神のトウモロコシ“GOD CORN”との関係性に気付き、鈴木とも深く関係するようになる。
パンドラII 飢餓列島の評価
パンドラII 飢餓列島の感想
人類禁断のテーマをめぐるシリーズ作
シリーズものならではの見どころWOWWOWの連続ドラマWで放映されたパンドラシリーズの第二弾。シリーズごとに異なる、人類禁断のテーマをめぐる様々な利権争いや闇の暗躍などが描かれている。第一作のテーマは「不老不死の特効薬」。本作品である第二作のテーマは「食糧危機」。第三作のテーマは「自殺防止の治療法」。どの作品も、単品としても面白いけどできれば全シリーズ通して見たい作品だと思う。というのは、シリーズ全ての根底に流れている「人類禁断」というテーマが作品ごとに変わる業界やシチュエーションによってどのような違いで表現されるのかが実に面白いからだ。また、シリーズならではの構成や設定の仕方がどこか新鮮に感じた。例えば・・・テーマ曲、巻頭・終幕の映像、主人公の名字、主人公の出身大学、ストーリーテラーともなる雑誌記者 、など、 シリーズを通して同じに設定しているところ。そして、それに違和感を感じさせないところ...この感想を読む