人間と人間の深い読み合いと駆け引きそして勝利を導き出す方程式 - カイジ２〜人生奪回ゲーム〜の感想

人生最大のピンチをチャンスに変える男

とあるだらしない借金まみれの男の物語です。キッカケはよくある単純な話で、借金をするときの保証人を引き受けて、逃亡されてしまいます。その名はカイジです。様々なギャンブルをするのですが、ことごとく負け続け自身でも借金を抱えてしまいます。ある、借金取りに一発逆転の企画に参加し、ピンチを駆け引きと人間の醜い部分と戦い、無事勝利を収めますが、兵頭という男とギャンブルで戦い、駆け引きで負けてしまいます。しかし、無事生還を遂げて、普段の生活に戻ります。

さらに大きいスリルとチャンスを求めて

普段の生活に戻ったカイジは、毎日違和感を感じます。こんなことやっていても、借金は返せないし、人生の勝ち組にはなれないと感じ始めます。そこで、以前の一発逆転の企画を持ちかけた人間に話をしに行くと、連れ去られてしまいます。するとそこは地下世界、借金まみれの行き場のない作業員の数々。カイジはしばらくそこで働き、抜け出すチャンスを伺います。結果、班長とチンチロで戦い、チームプレイと駆け引きにより勝利を収め、外界に出ます。しかし、日数制限があり、金を稼いで借金を返済しなければ、元の地下世界に逆戻りしてしまいます。時間が限られ、返す金額も巨額と考えて、情報を探しているうちに、うらカジノのパチンコに行きつきます。そこでまた、オーナーとの壮絶戦いが繰り広げられます。

壮絶な駆け引きと人間の諦めないパワー、引き寄せる幸運

カイジはパートナーを二人と組み、そのパチンコ台に挑みます。オーナーとの壮絶な戦いが始まります。お互いにあの手この手を使い、何度も何度もピンチをチャンスに変え、形勢逆転するごとに態度をかえ、人間の醜い部分をさらけ出し、結果的にカイジが幸運に恵まれ、勝利致します。勝利後、地下に閉じ込められているチンチロの同盟組を稼いだ金で助け、外界で会うことになっていたが、余った金を全てただのパチンコに費やしてしまい無一文になります。最後は、組織の人間から金を恵んでもらい、みんなと夕食を楽しみます。

カイジの素晴らしいところは、あくなき執念です。勝つためにあらゆる手段を考えること、最後まであきらめず、土壇場でも考える事です。開示がまず始めたのは、観察です。そのパチンコの台を観察しました。弱点や、不敗神話の仕掛けを見破るために長時間、台と向き合い必勝法を編み出します。さらにすごいのは、スケールの違う作戦です。パチンコの台を傾けることで当たりが起きないようにしていた事に気付いたカイジは、逆にビルを傾けることを決意し実行に移します。また、釘の穴を調整する、工具にも仕掛けを施し、釘を大きくなるように調整する玉の大きさを毎日わからない程度に大きくしていきました。そして、最後は運の強さです。信じる気持ちが運を呼びよせます。カイジはあらゆる可能性を考え、実行した結果、運を味方につけました。やはり、勝つための執念が勝利を導いたのだと思いあます。