女も捨てたもんじゃないかも！元気をくれるマンガ - 主に泣いてますの感想

女を書かせたら日本一

私が知っているマンガ家の中で、女性を書かせたら日本一だと思うマンガ家…東村アキコ先生

最近では能年玲奈さんが主演の映画「海月姫」や、独身アラサーの恋愛模様をリアルに描いた「東京タラレバ娘」などが人気です。

ですが、私はこの1作を激推しさせていただきたい！

主に泣いてる主人公？

ド平凡な美大生:赤松が任された画廊には、

絶世の美女モデル 紺野泉

権力を振りかざす女子中学生 ツネ

誰が見てもクソだなと思う程女たらしの絵描き 仁

変幻自在のトリッキー&クレイジーババァ トキ

ゲイ疑惑の男子中学生 こもも

濃い濃いキャラの中で奮闘し成長していく物語です

その女性を一目見た板前たちは互いを包丁で刺し合い…面接官は走って追いかけ…医者は診察を放っぽり出し……男性がストーカーになるのは当たり前。ヅラをかぶらなければ惚れられてしまう。

そんな経験ありますか！？ないでしょ！？

普通ないんですよ！でもこのマンガではそれが日常茶飯事！！（笑）

美人すぎてどこへ行っても事件を起こしてしまう女性 紺野泉は、美人すぎる自分の顔に絶望し自殺をしようとした崖で女たらしの絵描き 仁と出会ってしまう

ただ好きな人に愛されたいだけなのに、この顔のせいで……唯一の友達 ツネの変装サポート(？)を受けないと外にも出られない顔面の持ち主が主人公のこの物語。

私たち一般女性には到底理解できない生活を送る主人公ですが、この泉の変装がまた超面白い…！

濃いキャラの使い方・見開きの使い方のうまさが素晴らしい！

かと思えば深ーい名言が飛び出したり、女子中学生の淡い恋心模様もあれば、「こんなん今の若い子知らんだろ（笑）」と思うくらい古めのネタぶっ込んできたり…

とにかく読み手を飽きさせない、気付けば1巻読み終わってる、そんなマンガです。

なんか…女っていいかも

常に悲観している主人公ですが、その周りにいてくれる仲間たちはみんな暖かくて人情が深い。

普段暮らしている私の周りにも、こんな風に心配してくれる人がいるのかな…と思う程です。少し羨ましくもなる…（笑）

皆さんはどうですか？

ここからは私の勝手な考察ですが、東村アキコ先生が伝えたかったこと、それは…

女ってなんか良くない？

ということだと思います。

どうにもこうにも女性が生きづらい世の中ですが、このマンガを読むと「この時代も捨てたもんじゃないかも」と思えてきます。

主に泣いている主人公に共感は出来ないけど、情は移ります。きっと。そして不思議と読み終わる頃には女っていいな、と思いますよ。