忘れられない一言をくれた映画です。
個性的なキャストが面白い
この作品は今旬の女優、俳優が出演しています。主人公の脳内で会議をする俳優陣が味を出していて非常に良かったです。中でもポジティブな思考の持ち主である石橋と瞬間の感情のハトコの掛け合いがすごく印象的でした。主人公の中で困った出来事に直面すると、頭の中でこれからどうするべきかという会議が繰り広げられます。その中でポジティブな思考と、瞬間的な感情だけがいい未来を想像し、テンションが上がっていきます。それを止める会議のまとめ役とネガティブがまた笑えるのです。自分の頭の中でも自分の感情たちがパニックを起こしているのではないかと想像するだけで面白かったです。
自分の恋愛を見直します
この作品は自分には身近な作品でした。それは自分も主人公である、いちこと同年代だからです。30歳になると、周りはまったく気にしないのかもしれませんが、自分の中で恋愛をすることに、非常に臆病になってしまいます。相手と仲良くなることはもちろんですが、相手に声をかけることすら、怖くなってしまいます。それはきっと過去の恋愛の傷があるからかもしれません。自分はもうあんなに傷付きたくないと思っているのです。作品の中でいちこは合コンで出会った年下の男の子に偶然出会います。そこで脳内で声をかけるべきか会議が繰り広げられるのです。そこで声をかけたいちこは偉いと思いました。きっと私の脳内会議をしても避けることを選ぶでしょう。そこから恋愛が始まるかもしれないのに、自分で可能性を潰しているのだと映画をみて実感してしまいました。自分のことだとつい臆病になってしまうのかもしれません。もっと積極的に人と関わりたいと映画を見て感じました。
忘れられない言葉
私はこの作品の中で忘れられない台詞があります。それは西島さん演じる、会議のまとめ役吉田が言った言葉です。主人公であるいちこは、年下の彼氏との付き合いを継続するべきか悩んでいました。その中で誰を好きになるかではなく、誰と一緒にいる自分が一番好きか、が重要だと言うのです。私の中で衝撃を受けました。好きという感情も大切です。けれど、ずっと一緒にいる中で、その好きという感情が家族愛や、色々な形に変化していくかもしれません。その中でも自分がその人と一緒にいて落ち着けるなと思うことが大切なのではないかと感じました。その時悩んでいた自分には答えを考えるための大きなヒントになりました。若い頃はドキドキする恋愛がしたいと思っていました。大人になるとドキドキよりも一緒にいる安心感を求めてしまっている自分に気付きました。
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