イライラしながら見守ってしまう、呆れながらもほっこりしてしまう - 101回目のプロポーズの感想

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101回目のプロポーズ

3.253.25
映像
3.50
脚本
3.25
キャスト
4.25
音楽
4.50
演出
4.00
感想数
2
観た人
5

イライラしながら見守ってしまう、呆れながらもほっこりしてしまう

3.03.0
映像
3.5
脚本
3.0
キャスト
4.5
音楽
4.5
演出
4.5

目次

性格の悪いヒロイン?

ヒロインは言わずと知れた浅野温子が演じます。綺麗な髪、美しいラインのほっそりしたボディ、そして何より整いすぎたお顔。最高に美しいヒロインですが、性格が悪いんです。しかも、ドラマチックに用意されたキャラクターとしての性格の悪さではなく、なんとなく我々が日常的に持ち合わせていそうなちょっぴり黒い心...ドラマのヒロインにしては絶妙に人間のやらしい嫌な部分をちらちら見せています。だからこそなんとなく沸く親近感。でも思いっきりヒロインの性格美人でない行動に文句を言って楽しんだり。

でもわかります。全く好きじゃない男にあそこまでつきまとわれたら...うっとうしいしこれ以上気を持たせたくない。冷たくしたり、断ったり、無理難題をおしつけたり。わからなくはないですよね。そんな最強の美女もついに武田鉄矢演じるブ男の熱意に折れます。そこで我々視聴者を盛り上がらせておいて、そのあとに自分勝手すぎる裏切りをやらかします。やっぱり性格悪いじゃん!

若かりしころのあの人たち...武田鉄矢のボディに注目

私はいわゆるこのドラマのどんぴしゃ世代ではなく、放送から20年近く経ってから初めてみました。今は大御所となったキャストたちを見て、「この人たちこんなだったんだ!」と新鮮な驚きがあります。江口洋介のサラサラすぎるおかっぱヘアー。なぜその髪型が似合うのだ?石田ゆり子と、ワイドショーでしか見たことがなかった田中律子のふわふわで豊かな髪。かわいい!先述の浅野温子の美しさも初めて知りました。そしてなんといっても武田鉄矢。なんだか肉体が...とても鍛えられてる!彼の演技がなかったら、このドラマは成立していない、あの名台詞は名台詞になっていない、と武田鉄矢の演技力の高さを初めて認識しました。

一言でいうなら、諦めないこと

はっきりいって、ありえないことが次々と起こるこのドラマ。性格の悪いヒロインのために、そこまでやるの!?と主人公にツッコミまくり。はっきりしない上に性格が悪いヒロインと、なにがなんでも諦めない馬鹿正直すぎる主人公にイライラ、でも目が離せない。ここまでとことん見せるって、本当に一言に集約してしまえば「諦めるな」と伝えたいから。諦めなければ、正直でいれば、いいことあるよというメッセージがこめられています。この時代のドラマはとてもストレートですね。

ああでもやっぱり、ハッピーエンドなのにヒロインのこれまでのなりふりを思い出して思わず「大丈夫かなこの二人...?」と思ってしまう最終話でした。

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中年の恋のあり方

中年だからこその純愛平均視聴率23.6%、最終回はなんと36.7%という大ヒットしたドラマですが、当初はあまり見る気はありませんでした。ですが、なんとなく見ている内にだんだん面白くなり、気が付けば最終回まで欠かさず見ていました。オーケストラでチェリストをしている矢吹薫と建設管理会社で働く冴えない中年の星野達郎との純愛ストーリーがもちろんメインなんですが、あれ?達郎ってまだ42歳という設定だったんですね。あの頃は中年と思っていたのに、そうでもない気がします(笑)。それに薫は30歳。12歳の年の差があった事にも改めて気がつきビックリです。冴えない中年男で99回ものお見合いを断られているなら、そりゃあ確かに躊躇いますよ。ましてや相手はかなりの美人。おまけに婚約者を失い精神的にも恋に前向きじゃない女性をどうやったら振り向かせられるのでしょう。ドラマを見ながら、「達郎、頑張れ」と何度エールを送った事か。純愛ストーリ...この感想を読む

3.53.5
  • yukiyukiyukiyuki
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  • 2017文字
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