頑張れば報われる!
主人公がバーレスクで働くことで、自分を取り戻していく様子を描いた映画
アリが、何もかも投げ出しNYへ飛び出すことから物語はスタートします。
普段の生活の中で、何か嫌なことがあって新しいスタートを切ろうとしているときにこの映画を見ると、主人公に共感できて感動も2倍になるだろうと思います。私が一番じわっと目頭が熱くなったシーンは、アリがバーレスクのオーディションに無理矢理参加しWagon Wheel Watusiを熱唱したシーンです。自分の居場所を自ら切り開き見つけ、成長していくアリの姿は応援せざるを得ません。
「この場所で自分に残っているものはない」と、全てを投げ出すことは大きな勇気が必要です。しかしその一歩を踏み出すことで今までにない新たな世界に出会えるのだなとこの映画を見て感じました。
キラキラ華やかなキャストと音楽
まず主人公のクリスティーナ・アギレラの歌唱力は圧巻です。オープニングのアリが椅子に立ちアカペラでSomething's Got a Hold On Meを歌うシーンから映画に惹きつけられます。
歌唱力はアリだけでなく、テスにも感動させられます。舞台が終わったバーレスクでのリハーサルのシーンでひっそりテスが熱唱するシーンもしんみりさせられます。これぞプロ!というものを感じられます。
そしてバーレスクの舞台で繰り広げられる数々の名曲はもちろん、衣装や舞台裏まできらびやかで、女性なら誰でも一度は憧れる世界を覗くことができます。
アリがひょんなことで共同生活を送るマーカスとの関係にもドキドキさせられます。
テスが母親のようにメイクの仕方をアリに伝授するシーンは、華やかでありつつ日常の母娘の繋がりのようなものを感じて共感しながらストーリーに入り込むことができます。
過去の栄光に囚われない大切さ
テスはバーレスクを守り抜くことを決め、借金を抱えつつも絶対に売りに出すことをしませんでした。しかし時代は変化しつつあってそこに柔軟に対応していくことも、生き残るには必要不可欠ということをこの映画から学べます。
誰でも一度成功してしまうと、その成功を誇りに新しいことを受け入れたくなくなることももちろんあります。しかし、テスのように昔の考えに固執してしまうのではなくアリから新しい意見を取り入れていくことで変わることができたように、人は成功からだけでなく新しいものを取り入れることで成長していくことができるのだと強く感じることができました。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)