魔女の条件 年の差の恋愛
教師と生徒、禁断の恋そして運命の出会い
もうこんなに毎週ドキドキしながら1週間が待ち遠しいドラマってもうないんじゃないかってくらい、個人的には大好きなドラマでした!父の影響から高校教師になった松嶋菜々子演じる広瀬未知と、一人息子を束縛する黒木瞳演じる黒澤鏡子。その母親と葛藤する滝沢秀明演じる息子の黒澤光。この3人の三角関係が視聴者をドキドキさせます。広瀬未知の愛と母親の愛。高校生の光には難しい選択です。未知の婚約者には別所哲也さん。未知にプロポーズを断られ、狂ったように執着しどこまでも未知と光を追いかける北井大は見ていて最後までハラハラしました。そりゃ愛する人を知り合ってすぐの高校生なんかに取られたくないですよね!未知が光るに全校生徒の前で『愛しています!』と叫ぶシーンは初めて見た時衝撃でした。ありえないだろ?!と思うようなシーンなのに松島菜々子が演じるとリアルに伝わってきました。教師と生徒。これだけでドキドキですよね!これが松嶋菜々子と滝沢秀明だから見て損はないです。
その手は、抱きしめるためにある
中でも私が印象的だったシーンは虐待のシーンなんです。山田麻衣子演じる木下純が、アルコール中毒の父から暴行されてることに気づいた未知が自宅に押し掛けるシーンがあるのですが、純が服を脱ぎ始めていくと、体中に暴行の跡があるんですよね。彼女を抱きしめながら言う未知のセリフは本当に胸を打ちました。この手は殴るためにあるんじゃない。愛する人を抱きしめるためにある。とても心に残るシーンでしたし、ここで純が未知を先生だと認め、心を許したシーンでもありました。
永遠の愛、家族の愛
光を思うあまりに自殺未遂をした母親を見捨てられなくなった光は未知と距離を置いてしまいますが、未知も光の子を妊娠していました。流産しそうになりそれでも光に会いたくて無理をしてしまい結局、意識不明になってしまうんですよね。なんでこんなことに〜!と見ていて辛かったです。未知の母親が光の母親に泣きながら『娘を助けてほしい』と頼むシーンは感動でした。この時、鏡子はまた違う形で母親の愛をみるんですよね。自分の光に対する愛と重なったのかもしれません。光るに、私の負けだと、そばに置いておくのも愛だけど、手放して遠くから見守ってやるのも愛だと。私なんかよりずっとあなたを愛してると。ドラマを見ていてこんなにホッとしたシーンはありませんでした。ラストの未知が目覚めるシーンは爽やかで、これまでの息切れするようなシーンから解放され、とても落ち着いたシーンで宇多田ヒカルのFirst Loveがこの物語を静かに盛り上げてくれてます。
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