嘘の正義と本物の正義 - トレーニング デイの感想

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嘘の正義と本物の正義

2.52.5
映像
3.0
脚本
1.0
キャスト
3.5
音楽
3.0
演出
2.0

目次

正義とは何か

まずは正義とは何かと考えましたね。今回悪役のアロンゾ刑事!ジェイクが昔のアロンゾによく似ていると言われている場面から、昔は本当に正義感にあふれていた人ではあったのだろうと予想はできる。でもいろんな犯罪がおこる街で、正統派なだけじゃやっていけないとでも思ったのだろうか。正義のためならってことを言い訳に、自己利益があるようなことばかり。ジェイクがあのときもしスマイリーの従姉妹である女の子をレイプから助けていなかったらきっと殺されていただろう。正義を言い訳に悪事を働くベテランと本物の正義感を持った男の話だと思いましたね。アロンゾが殺されたのは結局自業自得でしたし、あそこで街の人々に守ってもらえなかったのは散々その人たちを見下してきたからではないでしょうか。

家族や身内をおもう心

どんなに悪いやつでも身内や家族は大切にしてるんだなって。裏切り者などには容赦ないけどそういう熱いところはけっこう好きです。とくにスマイリーと従姉妹の関係とかそうですよね。自分は金で刑事を殺そうとしたくらいスマイリーは悪いやつなのに、ジェイクが従姉妹を助けた話をしたとレイプされるような治安が悪いところには近づくなって言ってあると。普段から自分が危険を知ってるからこそでもあるのでしょうが、従姉妹を心配する姿はただの優しい親戚のお兄ちゃんだったと思います。そしてお金よりも恩人であるジェイクをとった。ここでよく性格が表れているのではないでしょうか。確かに危なくて危険な人たちばかりだけど、根はそんなに腐ってはないのかと。欲を言うならもう少しジェイクの奥さんと子供達のやりとりも描写してほしかったなって思いますね。

物語は面白くない

正直物語は面白くないです。ジェイクのだんだん目つきが鋭くなる感じとか、だんだんとアロンゾが壊れていく様子とかそういう心理的なかけひきとか描写は面白かったのです。ただ物語はいたってシンプルで本当はいいやつ?って思ってたアロンゾもやっぱり悪役だ!っとなんのひねりもなくて。もう少し脚本をどうにかしてほしかったなって思います。サスペンスの部類だそうですが、どこがサスペンス?ってちょっと疑問になってしまいます。アクションも基本銃の撃ち合いで目新しいものもなく。俳優さんたちがいい仕事してるだけにこれは残念でしたね。もっと盛り上がるような展開やクライマックスを期待していただけに、最後アロンゾが死んだ場面も淡々としていてなんだか消化不良な感じでした。

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