毒をもって毒を制して毒に侵されて - トレーニング デイの感想

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毒をもって毒を制して毒に侵されて

4.54.5
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.5

ロサンゼルス市警の麻薬取締課に配属された新人刑事のジェイクは、同じ麻薬取締課のアロンソとコンビを組む。麻薬のノウハウを教えられ、数々の大事件を解決したきたアロンソは。ジェイクにとっては英雄だった。ある日ジェイクはか弱い子羊でいるのか、それとも獰猛な狼になるのかを選べとアロンソに忠告される。その言葉の意味を教えるように、犯罪摘発のため、アロンソはジェイクの前で法を簡単に破るようになる。ジェイクは戸惑うが、アロンソの行動は徐々にエスカレートしていく・・・・・・。 アカデミー賞に最も近い俳優と言われ続けたデンゼル・ワシントン。彼が初めて獲得したアカデミー賞(最優秀助演男優賞)は、非常に真面目な黒人の軍人の役。今回は、真面目な役とは正反対のアウトローな麻薬取締課の刑事の役。 金、女、クスリ・・・・・・毒をもって毒を制してきたけど、いつの間にか自分も毒に侵されてしまった、というのがこの映画の主題。 デンゼル・ワシントンって、こんなにインテリな役が似合う人もいないです。白人俳優を含めても。でも、そんなインテリな真面目な役が似合う人が本気で演じた悪役は、正気の沙汰ではないほどの仕上がりになっていました。 怖い。 とにかく怖い。 ジェイクもビビるよね。教育する側がえらいことをしていくんだもの。 でも、この悪役ぶりはアカデミー賞に値します。前の作品で妻を殺したボクサーの役はまだ良い人の役だったけど、トレーニング・デイはデンゼルにとってはありえない役だから。 デンゼルファンにはぜひ見てほしい作品です。

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他のレビュアーの感想・評価

悪の世界に足を踏み入れてしまった新人刑事の壮絶な1日

ベテラン麻薬捜査官アロンゾの狙い新人刑事が麻薬取締課に配属され、そこでベテランの刑事と組むことになるが、一緒に仕事をするうちに少しずつ本物の悪の世界に引きずり込まれてしまう。新人刑事のホイト役はイーサン・ホーク、ベテラン刑事のアロンゾ役はデンゼル・ワシントンが演じている。最初のシーンでアロンゾとホイトが朝のレストランで会話するところでもうこの映画は絶対面白いという雰囲気が出ていた。このレストランのシーンだけで2人のキャラクターが完全にわかるようなセリフ、演技、演出になっているのだ。アロンゾは肝が据わった悪をも恐れぬベテラン刑事だということがわかるし、ホイトは正義感があって真面目な新人刑事だという事がわかる。この映画の最初にびっくりしたのは、アロンゾ役のデンゼル・ワシントンが今まで見たことのない悪役を演じていたことだ。私はアロンゾが悪を倒すためにはなんでもするが根は正義感のある人間なのだ...この感想を読む

4.04.0
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嘘の正義と本物の正義

正義とは何かまずは正義とは何かと考えましたね。今回悪役のアロンゾ刑事!ジェイクが昔のアロンゾによく似ていると言われている場面から、昔は本当に正義感にあふれていた人ではあったのだろうと予想はできる。でもいろんな犯罪がおこる街で、正統派なだけじゃやっていけないとでも思ったのだろうか。正義のためならってことを言い訳に、自己利益があるようなことばかり。ジェイクがあのときもしスマイリーの従姉妹である女の子をレイプから助けていなかったらきっと殺されていただろう。正義を言い訳に悪事を働くベテランと本物の正義感を持った男の話だと思いましたね。アロンゾが殺されたのは結局自業自得でしたし、あそこで街の人々に守ってもらえなかったのは散々その人たちを見下してきたからではないでしょうか。家族や身内をおもう心どんなに悪いやつでも身内や家族は大切にしてるんだなって。裏切り者などには容赦ないけどそういう熱いところはけ...この感想を読む

2.52.5
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