ただのバスケものじゃない - コーチ・カーターの感想

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ただのバスケものじゃない

4.04.0
映像
3.0
脚本
5.0
キャスト
4.0
音楽
3.0
演出
3.0

目次

悪循環だらけの街

負けてばかりいたリッチモンドのバスケット部。そこのコーチであるOBであるカーターが引き受けることになります。負けたあとお互いを避難しあう選手たち。環境が悪い街に育つ部員たちの未来を考えてカーターは学業と両立することを部員たちと契約します。名門校に通っていた息子もパパのコーチを受けたいと、契約をかわして転校。まずカーターは練習以前に大切なことを部員たちに教えていきます。敬意を払うことの大切さをまず説きます。ここでクルーズ含め3人が反抗して体育館をでていきます!シュートには問題ないからと体力つくりからはじめさせられるメンバー。私も大変な部活をやっていたので、体力つくりで走らされるつらさはよくわかります。ケニヨンまだ学生なのに子供が!アメリカってけっこう高校生のこういうことに寛容な気がします。夜強盗の真似事を遊び半分でチームメイトにしかけるクルーズ!冗談だとはいいながらも、ここは危険な街だしクルーズの今後が心配ですね。そして学業を大事にしてほしいっていうコーチに対して反発する保護者たち!普通なら感謝するようなことでも、この街では違うそれだけ荒れてるし意識が低いのがわかりますね。

厳しいだけの人ではない

[成長とは自分で決断し責任を取ることだな]親子での会話ででてきたコーチの言葉いいですね。この映画のテーマにもなっていると思います。例え息子だとしても特別扱いせずに罰を与える厳しい教え方ですが、作戦名に自分にゆかりのある女性の名前を面白おかしくつけたりユーモアな面もあるところからだんだんと部員もコーチを見る目が変わっていく様子がわかりました。悪いことに手をそめたクルーズですがチームに戻ろうと頑張ります。でも目標には届かず……そこでチームメイトが彼の罰を分担を!これがあったからこそよりチームがまとまったことがよくわかります。一番の恐怖はなんだという言葉も印象的でした。

少年から大人へ

バスケを通じコーチから大切なことを学んだ部員たち。無理だと言われていた進学も体育館封鎖の事件をきっかけに皆考え見事に果たしました!でもちょっと納得いかないことも、それはケニヨンの赤ちゃんです。彼女もケニヨンに言われ今後のことを考えた結果なので、納得いく決断ではあるのですが今後もケニヨンと一緒になる描写なら堕ろさない展開にしてほしかったです。子供の考えとはいえ嬉しそうに赤ちゃんの靴をケニヨンにみせていた彼女を思い出すと切ない。最初はただのスポコンものかなって思っていた映画ですが、年代問わずいろんな人が楽しめ考えさせられる映画でした。

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