病気と幸せ - 50/50 フィフティ・フィフティの感想

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病気と幸せ

4.04.0
映像
4.5
脚本
4.0
キャスト
4.5
音楽
3.0
演出
4.0

目次

病気と気持ち

まず物語はアダムが元気にランニングしてる姿からはじまります。でもそのときに腰をかばうような仕草をする彼!腰痛を理由に病院で検査を受けることに、そこで脊髄にガンがあることがわかりました。私も以前身内にガンを患っていた人がいて、看病にずっと病院に通っていたことがあるので主人公の心理描写など細かなものがよく描かれていてつい当時を思い出しました。ガンだと知らさせれて本人よりも周囲が心配する様子、よくわかります。こういうときって本当にその人の本性ってでるんですよね。でもけっこう本人ってなんかどこか悟ってしまうというか、妙に落ち着いています。諦めとかそういうわけではなく、自分も知らないうちに考えないようにしているところもある感じがしました。

周囲の変化

支えてくれると言ったレイチェルとか最初は良い子だと思ったのに!病院に入れなかった理由はまだわかるんですよ、治療受けている様子って本当にこの人が難しい病気にかかってしまったことを再認識してしまうから。でも荷物を受け取りにきたときの彼女の発言でああ…っと。浮気も褒められた行為ではありませんが、ストレスがたまるのはよくわかります!でもあのときのレイチェルは自分の個展の失敗を慰めてほしくて来たようにしか見えなかったので印象がガラっとかわってしまいました。母親との関係は良い方向にいって良かったです。認知症で意思疎通が困難な夫にあまり話をしてくれない息子、過保護と言われても病気の息子は心配だろうし、ストレスもたまりますよね。そして学生のころからの親友のカイル!最初は女のことばっかりでなんてやつだって思っていましたが、こっそり本を読んでいたり。病気になってもアダムの前では昔から変わらない態度でいたカイルはとても頼れる親友だと思いました。

キャサリンの存在

まだ研修中のカウンセラーのキャサリンの存在は大きかったですね。最初こそはマニュアル通りにカウンセリングしようとしますが、だんだんと心で触れ合うようになります。淡々としていたアダムが手術を前に自分の気持ちが爆発したとき、彼女と電話できていなかったらと思うと恐ろしいですね。物語の結末で幸せそうな二人に本当良かったなっと。このての病気の映画は悲しい結末が多いのでいつも号泣してしまうのですが、とても幸せな気持ちになれました。手術が終わってベッドで話すアダムの顔がとても優しく、笑う姿がとてもキュートでかわいかったです!アダム役の俳優さんがこの人だったからこその雰囲気になっていたと思います。

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