犬と共に知る幸せ
犬を飼うことということ
この映画をみてまず思ったことは犬の躾の大切さです。マーリーは子育ての練習としてジョンとジェニーに飼われるわけですが、躾という躾がいまいちうまくできてません。世界一おバカな犬というタイトルなので仕方ないことだとは思うのですが、見ていておバカなのは飼い主だろうって思ってしまいました。後々子供もできにぎやかな家庭になるのですが、あのような状態では少し危険すぎますね。映画なのでおバカを演じてるのはわかってますよ!でも犬好きからするとちょっと腑に落ちないなって思ってしまいます。ただマーリーは本当にかわいかったです!子供がお腹でうまく育たず泣いてしまったジェニーに寄り添うシーンはとても印象的でした。そして子供達との関係も良かったですね。犬が子供の教育にいいと言われてるのは猫とは違い散歩や躾や遊びを通した絆を作ることができ、そして悲しいことですが死を経験させることができること。命のことについて教えてくれる先生になるんですよね。
計画は計画である
結婚当初から人生設計をしっかりをたてていたジェニーですが、結局は計画通りにはいかなくなります。きっと子育てなどはとくに計画通りとはいかないでしょうね。でもそれでもジェニーが幸せなのは、とても賢い女性だからなんだと思います。もちろん感情を爆発させてしまう場面もありましたが、マーリーと夫を捨ててもそれは解決にならないと、ちゃんとわかっているからこそいろいろなことを乗り越えられたのだと思います。計画からそれてしまったときに人はどうするか、けっこうこれって幸せになれるかどうかのわかれ道になってるのかもしれないなってジェニーをみていて思いましたね。とても聡明な女性です。
夢と家族
ジョンはずっと報道の記者になることが夢でした。でもあることがきっかけでコラムを書くようになります。同僚が記者としてステップアップしていくのを間近でみているときは、本当はとても羨ましかったのではないかと思います。そんな彼も会社を変え記者になります。でもそこで気づくんですよね、ずっと夢ではあったのだけど自分を表現できないことに。これはコラムでずっとマーリーをはじめとした家族のことを書いていたからだと思います。きっと家族のことを思いそれを綴っている自分が一番自分らしくいれたのではないでしょうか。後に同僚だったセバスチャンと再会しますが、ジョンの家族写真をみたセバスチャンはどこか羨ましそうなそんな表情をしていたのが印象的でした。
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