日本を代表する野球漫画！ - 巨人の星の感想

人気漫画がやっとの思いで実現された、”巨人の星”がついにアニメ化！！

アニメ、”巨人の星”は日本を代表する野球漫画です。原作は梶原一騎、画は川崎のぼるになります。この原作がアニメ化されるまでには実は長い時間がかかっています。アニメ化の話が何度か持ち上がりますが、交渉はなかなかまとまらずに、アニメ化となる日は遠のきました。やっと決定したのが、よみうりテレビでした。最後まで残っていたよみうりテレビは運が良かったということになります。アニメ化されると視聴率も高く、大人気アニメとなりました。2006年にはDVD化され、私はついに見ることができました。その時の思いはやっとかという思いでいっぱいでした。”巨人の星(特別篇)父一徹”という作品も放送されました。父親目線で描かれた作品です。

アニメ化される前からあった作品だったので、特に野球に興味がある子供やプロ野球を目指す子供たちからかなりの人気を得ていました。実際に野球の練習の風景など、試合も、全てが濃密に描写されています。アニメ化されてもそのまま上手く描写され、子供から大人まで偉大なる人気ぶりでした。プロ野球では、巨人が大人気の時代でしたのでアニメ化されたことにより幅広い年代の方に見てもらうことが出来たという製作者側の喜びは大きなものだったと思います。

予想もしていなかった内容に驚きを隠せませんでした。この作品の偉大さを実感した瞬間でした。

アニメ化されることにより、今まで知らなかった巨人の星を知ることが出来ました。最初から野球に関する漫画ということは分かっていましたが、甲子園で闘い終わるのかと思っていました。でも本当は違いました。その後までが描かれていたことに驚きを隠せませんでした。今まで勝手に考えていた話の結末が全く間違っていて1人で勝手に理解しといる気でいたのです。甲子園の後、巨人に入団していたなんて考えもしませんでした。でもタイトルをみたら”巨人”と入っているし、そこまできちんと考えずに勝手に自分で理解していた自分が情けなくなってしまいました。巨人に入団してそれから大リーグボールを開発するなど、野球の深いところまで描かれていた事に、ビックリしました。自分の予想と全然異なった結果に私はこの漫画の世界観の深さに感動してしまいました。野球がテーマであることはもちろん知っていたのに、私の想像は何て小さいのだろうと自分の想像力のなさに情けなくなりました。これだけ大人気で世代を超えて受け継がれていった”巨人の星”が甲子園で終わりという内容では物足りないにきまっています。私の想像力は、小さ過ぎるものでした。

父の厳しい特訓に立ち向かった息子の決意

巨人の星といえば、親子の絆が強く描かれています。父の一徹と飛雄馬の特訓はとても厳しいものでした。あそこまで厳しく教え込む父一徹もすごいと思いましたし、それを受け止めて必死に耐えて勝利に向かって頑張る飛雄馬の姿は涙なしでは見られないほどでした。野球のアニメで自分がここまで感動するとは正直思ってもいませんでした。特に野球をやっていたとか、見るのが好きだとか、野球をやってみたいなど考えたこともない私が、ここまでこの作品に吸い込まれていったのは、きっと野球だからではなく、その以前の”親子の愛”や、一つのことを”最後までやり通すことの難しさ”、そして”達成した時の何とも言えない多大な喜び”が私の心の中にしっかりと響いたのだろうと分かりました。野球ファンでなくてもストーリー自体にところどころにテーマがあって、その一つ一つに感動し、笑い、涙し、人間にとって大事なことを感じることが出来る素敵な作品でした。国民的アニメとも言える”巨人の星”は、人間の根本的なことを学べるし、私にとっては人として勉強になったことばかりでした。

”巨人の星”というタイトルが頭の中に大きく残っているため、野球アニメだろうと勘違いをしていた私は本当に情けなくなり、何度もこの作品を見たいと思いました。野球を好きな人が見るアニメだとばかり思っていました。でも実際は全く違いました。親子の愛は、私にとっても似たように考えることがあります。だから涙が出たのでしょう。何でもいいから一つの事を長く続けていきそれを自分の力として体に覚えさせます。スポーツの素晴らしさにも改めて気付きました。野球だけでなく、スポーツだけでなく、小さなことでもいいからコツコツと続けていくことが何よりも大切なのです。私はこの作品を見終えた後に、少しだけ成長したような気分になりました。大袈裟かもしれませんが、周りが見えなくなるくらい、彼ら親子のように夢中になれる物を見つけだせたらいいなと思いました。そしてそれに向かって進み、親子で成功を味わう事ができたらどんなに幸せか、と思いました。コツコツ積み重ねて大きなパワーとなりました。大人から子供まで世代を超えて楽しめる作品だと思います。