先輩主婦かあさんが、毎日元気なかあさんでいる理由 - 毎日かあさんの感想

タイトルの意味について考えてみた

私がこの作品を見たのは、友人が見ていて面白いから見てごらんと言われたのがきっかけでした。タイトルを見て、毎日かあさん？一体どんな意味だろうと疑問に思いました。お母さんは、毎日、お母さんであるという意味だろうかと考えました。だとしたら、当たり前な事をタイトルにしているがかなり魅力的なタイトルだなと思いました。当たり前な事を改めて言葉にした時の不思議な気持ち、新しい発見を見つめ直すことは良いことだと思います。私自身も3人の子供のお母さんです。ですが、このアニメに出てくる”かあさん”とは性格も見た目も全然違います。だけど、私たちは”毎日かあさん”なのです。朝起きたらお母さんになるわけでもありません。寝ている時間もお母さんなのです。どんな時もお母さんです。それが子供にとってはとても安心できることなのです。子供を守るお母さんは、毎日食事を作り着替えさせては、公園で遊ばせ、気付いたらお昼になっています。昼御飯を食べさせて、お昼寝させては、その隙に洗濯や部屋の片付けに、夕飯の支度などを済ませます。昼寝から目覚めると、もう夕方になっていて、一緒にテレビを見たりして、お風呂にいれます。歯を磨かせます。布団に入り寝かしつけます。一般的にこのような生活が基準となるでしょう。その全ての行為がお母さんの役割、仕事なのです。”毎日かあさん”とは毎日、お母さんをしている女性とその子供、夫、の生活を描いているのです。見ていると外見とかではないですが、何故か自分と似ている部分が多々出てきます。それはやはりお互いが毎日お母さんだからなのでしょうか。世間のお母さんは大体同じような考え、行動をするのでしょうか。例え、私はアニメとは違うという女性が現れたとしても、彼女は彼女なりの毎日かあさんであるということでしょう。母は皆、毎日かあさんだからです。

お母さんの先輩のような存在の”毎日かあさん”

毎日かあさんの見た目の特徴は、昔ながらのお母さんという雰囲気です。白いエプロンをして頭にお団子をして髪をまとめています。今このようなお母さんは、なかなかいないんじゃないでしょうか。昔ながらのお母さんという雰囲気が私たち母親からしてみたら親しみやすいのです。今どきあんなファッションをして買い物に行くお母さんはいないような気がします。少なくとも私の周辺にはいません。だから余計に、お母さんを毎日しているんだろうなという風にも感じました。そのお母さんの役目とは何だろうか。子供を生み育てることだろうか。きっとそれだけではないはずです。もちろん母の前に女性であるということも忘れてはならないことです。毎日かあさんではそんなことも思い出させてくれます。主婦の育児や家事に疲れたという気持ちは、決して自分だけが抱いている訳ではなく、世界中のお母さんが家事や育児の悩みを持ち必死になって家族を支えるために日々を送っています。作品を見ていると、自分の考えたことがある悩み事がテーマになっている回がたくさんありました。主婦の悩みはみな似ていて決して1人で悩む必要はないと教えられたような気持ちになりました。励まされた気持ちになりました。

かあさんは、漫画家という仕事と家事、育児を両立させています。しかし、内容を見ていると、母親ってこんな風でもいいのかなと感じることも多々あります。例えば、かあさんはお酒が大好きで、晩酌しながら幼い子供を寝かしつけていたりします。仕事に疲れてストレスが溜まっているかあさんは、それをうまく発散していると思います。私には絶対出来ません。お酒も飲めないし、子供をしっかり見ていなければという真面目な性格なところがあるため、ストレスを溜めず上手に発散出来るかあさんが羨ましく思いながら見ていました。育児には色々ありますが、かあさんの様にもう少し軽い気持ちで挑んでみても良いのではないかと感じさせられ、当時育児に悩んでいた私にとって、かあさんは私の先輩かあさんでした。

漫画版とアニメ版の違い、父親の存在意味

”毎日かあさん”には、漫画版とアニメ版の違いがいくつか見られます。まず、1番は父親の存在です。漫画では、アルコール依存症で病院を入退院を繰り返したり、かあさんとは離婚しているという設定です。アニメ版は、子供にも分かりやすくする為にきっと変えられたのかなと思いますが、かあさんと離婚はしていませんし、子供たちとも楽しそうに遊ぶ姿が見られます。アルコール依存症ではなく、単にお酒が大好きであるというような内容で話が進んでいくのです。このように変えられたのは、良かったと思います。映画版にもなって実写化されていますが、そちらでのストーリーには、離婚やアルコール依存症などがそのまま描かれています。

子供もこのアニメを良く一緒に見ていましたが、毎回毎回ゲラゲラ笑っていました。離婚、アルコール依存症、などとあると明らかに子供は引いてしまうでしょう。アニメ版は、家族全員で楽しめ、共感も出来る作品です。時には私を励ましてくれた大好きなアニメでした。