競艇への興味が湧きました - モンキーターンの感想

競艇の知識は全くなかったのですが、ストーリーは主人公が競艇の養成学校からプロの世界に踏み入れるところからなので競艇の初歩的な情報が多く組み込まれているので分かりやすかったです。

競艇のレースはただボードを乗るだけと思いきや大間違いで、一つの大会で何度もレースをすること、大会前にモーターのくじ引きがあり先週によって全く性能の違うモーターを付けて走ること、ペラの調整、レース中の駆け引きなど多くの要素で競い合っています。他には大会や賞金の仕組みなども理解でき競艇を始める人にも向いています。

この作品は競艇という競技の特性を生かして主人公が他のスポーツアニメと比べて負けまくります。1つの大会で毎日レースがあるのでその累計ポイントで決勝戦みたいなのがあるので他のスポーツアニメのように１試合１試合の重みは比較的軽いです。色んな選手が優勝するのでそうした世界で成長する主人公が描かれており応援したくなります。

誰が勝つか分からないので、他のアニメにあるどうせ最後は主人公が勝つんでしょみたいな展開を見事に裏切りますので、毎回手に汗握るレース展開から目が離せません。

評価したいのがレースシーンの演出で、フルCGとリアルな音（恐らく実際のレース音源）で臨場感が半端ないです。たまに出るレーサー目線での描写なんかは水しぶきなどほんとすごいです。

ストーリーに関しては主人公の挫折、困難、成長からの頂点という王道なもので少々恋愛的な要素もあり全てが程良いといった感じです。とにかく競艇の面白さが伝わる作品でした。