素直に面白い - 新世紀エヴァンゲリオンの感想

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新世紀エヴァンゲリオン

3.753.75
画力
4.25
ストーリー
4.00
キャラクター
3.75
設定
3.50
演出
3.50
感想数
2
読んだ人
5

素直に面白い

2.52.5
画力
3.5
ストーリー
3.0
キャラクター
2.5
設定
3.0
演出
3.0

気弱な青年のシンジは父のゲンドウに呼ばれネルフを訪れることで今までの生活とは全然違う人生を送ることになる。父の愛情を知らず、父に必要とされていると思いたいシンジとファーストインパクトで帰らぬ人となった妻のユイを生き返らせたいゲンドウとの気持ちの擦れ違いで悩むシンジの心境をとてもリアルに描けていると思う。そのほかにも、強気な性格だが実はシンジと同じで親の愛情を知らないアスカ、クローンだが人の感情を持つことで人を愛そうとするレイの3人の子どもたちを中心に展開していく話は一度見ただけでは理解をするが難しいほど深い話で、何回か見ることでやっと理解できた。ゲンドウはユイを生き返らせるために使徒を利用し、人類補完計画を実行するためにシンジをエヴァンゲリオン初号機に乗せ使徒と戦わせようとする。使徒と戦い、アスカとレイと過ごす時間が長くなるにつれて自立していくシンジの姿は思春期を迎え少しずつ自立していく少年と重ねてみることができた。アスカも最初はシンジを七光りと呼び、所長であるゲンドウの贔屓によりエヴァンゲリオンに乗っていると軽蔑していたが次第にひかれていく姿も年頃の少女をうまく描けていると思う。全体的に人を描くのがうまいと思います。



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漫画版エヴァを希望のある最終回を導いた大人キャラクター達

どうして漫画版エヴァの結末はアニメ版より明るいのか。『新世紀エヴァンゲリオン』といえば、1990年代のアニメ界を震撼させた有名作である。未知の敵と戦うロボットバトルアニメとしてのつくりをしていながら、その実は主人公である14歳の少年、碇シンジの内面葛藤を克明に描いた哲学的内容が話題となった。そしてなによりこの作品がアニメ史上類を見ないものとして決定づけたのが、ひたすらシンジが自問自答を繰り返した末、自己を肯定する「だけ」を30分にわたって繰り広げた最終回「世界の中心でアイをさけんだけもの」である。さらに1年後に公開された映画ー「新世紀エヴァンゲリオン劇場版Air / まごころを、君にThe End of Evangelion」(EOE)で実はこの最終回は真の最終回の一部に過ぎなかったことが明らかになった。しかし、そのラストは希望があるとはいいがたい。シンジは他者との触れ合いを望んで、「他人がいる現実」に帰還したものの、帰還先...この感想を読む

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