自身の存在意義を問う戦い
「ARMS」と呼ばれる兵器を移植された少年達とエグリゴリという組織の戦いを描いた作品です。
エグリゴリは「ARMS」適合者を生み出すために数々の人体実験を行っています。
その結果、サイボーグ・人工的に作られた天才児・超能力者・強化人間などの進化途中の人間を生み出すことになります。
彼ら進化途中の超人達は自分達が「ARMS」適合者を生み出すための実験体に過ぎないということを知り、自身の存在意義を問うため「ARMS」適合者の少年達に戦いを挑むことになります。
こうなってくると本来「ARMS」適合者や進化途中で捨て石にされた超人達の敵はエグリゴリという組織だけのような気もしますが、いくら肉体や頭脳が常人離れした存在に改造されても自尊心や存在意義といった心の部分は普通の人間と変わらないということがよく分かります。
結果、「ARMS」適合者達と超人達をぶつけることで「ARMS」を覚醒させてしまい、用済みの超人達は消されてしまうのですからエグリゴリのやっていることは非道すぎますよね。
このようにしてエグリゴリの思惑通りに心を操られた超人達の働きによって「ARMS」は人工的進化を遂げ、エグリゴリは組織の目的を達成するのですが、最後は自分達が一番軽く見ていた人間の心に敗れるという点が面白いですね。
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