普段見ることがないCM業界の裏側が新鮮
落ちこぼれながらも不正を許すことができないCMプランナーが主人公。
妻夫木聡が主人公太田喜一郎を演じていましたが、元々持っている妻夫木聡のイメージとぴったりの役柄だったように思います。
実力はいまいちにも関わらず情熱だけでぶつかって失敗し、それでも真っすぐ勝負しようとする姿は、観ているこちらにも勇気を与えてくれます。
また打算なく真っすぐぶつかることで、周囲の打算的な人間にも微妙な変化が現れ始めるところが面白い。
喜一郎のキャラと実力は日本の会社ではたいして認められなかったにもかかわらず、世界を相手にする広告際のメンバーには一目置かれるようになってくるというところに、日本と世界の感覚の違いを感じずにはいられません。
また普段はあまり見ることがないコマーシャルの作成シーンや、広告際の審査の様子なども新鮮でおもしろい場面が多かったです。
日頃何気なく見ているCMの裏側で、「ジャッジ」で見られるような陰険で激しい?バトルが繰り広げられているかもしれないと想像するだけで可笑しくなってしまいます。
映像的にハラハラドキドキといった要素はほとんどない映画でしたが、その分勝手に想像力を膨らまして楽しむことができる作品でした。
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