圧巻の映像 うしおととら
うしととらは1990年から1996年まで、週間少年サンデーで連載されていた藤田和日郎先生の作品である。私は子供の頃からこの作品のファンであったので期待してして見ることにした。まず驚いたのは映像の迫力だ。オープニング主題歌の筋肉少女帯「混ぜるな危険」の歌詞の内容に合わせて画面いっぱいに文字が出てくる演出には驚いた。しかも、主題歌の混ぜるな危険の歌詞が「うしお」と「とら」の関係と絶妙にリンクしていて驚かされた。妖怪の描き方は原作の奇妙でおどろおどろしい感じがかなり出ていて、深夜に部屋を暗くして見ていてトイレに行くときなんかはちょっと怖い。特に獣の槍に完全に乗っ取られてしまった「うしお」が化け物に化けた時の迫力と気味の悪さ、うしおの動くスピードの速さを映像でちゃんと表わせているのには日本のアニメのすごさを痛感したと同時にトイレに行けなくなった。原作と違うところといえば、やはり携帯、とスマートフォンが出てくることだ。自分も年齢重ねたんだなと、感じてしまった。
作品を見進めるうちに、一つの疑問が出てきた。一番の大ボス「白面の者」の声があまりにもかわいいことだ。あんなおどろおどろしい化け物声が甲高いかわいい声なのは若干疑問に感じた。しかし、全編通してとても楽しめる作品だった。2016年4月から始まる次のシリーズもとても楽しみだ。
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