幻神獣と邪神獣についての考察
幻神獣と邪神獣の比較
邪神獣は幻神獣の抑止のためにペガサスが作り出した神であり、その恐ろしさのため、三幻神同様世に出なかったカード。三幻神がエジプトに封印されたのに対して、三邪神は創造をためらったカードである。三幻神と同等かそれ以上の効果を持ち、脅威となりえるカードである。ともに三幻神と三邪神は対をなす存在であるため両方とも3枚一組となっている。
攻撃力は邪神アバターが圧倒的である。たった1上回るだけだが圧倒的な差であることは間違いない。さらに邪神ドレッド・ルートも攻撃力は4000であるが相手の攻撃力が下がる効果で神のカードの除いては数字以上の攻撃力になるために次点とする。
効果ではラーの翼神竜が圧倒的である。1ターンキルや1000ライフ払って相手のすべてのモンスターを破壊することができるため最強クラスの能力といっていいだろう。またオベリスクも相手自分のターンを問わず、自分フィールド上のモンスター2体を生け贄に捧げる事でこのカードの攻撃力が∞となるのと、オシリスも相手モンスター召喚・特殊召喚時に攻撃力を2000ダウンさせ、さらに0になった場合には破壊するという効果があり、ラーまでとはいかないがかなり強力であるためこの2体の幻神獣が次点である。
こう比べるカード特有の特殊能力が強いのが幻神獣であるのに比べ、邪神獣は攻撃力などの数値が強いのが特徴であるのが違いである。
ここからはその邪神獣の3枚を見ていこうと思うが、実際のカードの効果ではなく、この漫画に出てきた効果で見ていこうと思う。
邪神ドレッド・ルート
オベリスクの巨神兵と対をなすカードである。効果はこのカード以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は半分にするというものだ。つまりドレット・ルートの攻撃力守備力ともに4000のため、攻撃で倒すには相打ち覚悟でも最低8000もの攻撃力が必要である。魔法・罠効果が効かない神にとっての有効な対抗策は攻撃力で上回っての撃破というのが最も有効であるが、しかしながらこの効果ではかなり厳しくなる。単体では8000もの攻撃力を誇るモンスターなど存在しないため、カードの効果によって攻撃力を上げるしかない。何枚ものカードがそろっていないと対抗することができないため倒すのに苦労するのは間違いない。
邪神アバター
三幻神はラーの翼神竜を頂点とするピラミッドであるのに対し、三邪神は邪神アバターを頂点とするため、ラーと対をなすカードである。効果は、このカードの攻撃力と守備力はフィールドに存在するモンスターの中で最も高い攻撃力を持つモンスターの攻撃力を1上回る数値となる。邪神ドレット・ルート時も記載したが、魔法罠カードの効果がきかない神に対しての一番の対抗策はモンスターの攻撃で撃破するというものだった。しかしこの邪神アバターは最も高いモンスターの攻撃力+1であるためにまず戦闘では倒されないためドレット・ルートよりさらに破壊しづらい。遊戯は最終的には神であるオベリスクの最上級能力に魔法カード神の進化の効果で倒すことに成功したが、ラー以外の神の能力でも本来は通用しないため倒すことはほぼ不可能であり、現状、三邪神だけではなく、三幻神を含めた神の中でも最も倒すことが困難である。
邪神イレイザー
オシリスの天空竜と対をなすカード。攻撃力と守備力の値は、相手フィールド上のカードの数の×1000になる。海馬も言っていたがほかの邪神や幻神獣と違い、自分ではなく相手によって攻撃力が決定される。そのためオシリスやラーは自分で値を上げたりすることができるのに対して、イレイザーは自分で値を上げるのが困難でもある。効果としてはこのカードのイレイザーが墓地へ送られたとき、フィールド上のカード全てはイレイザーと共に墓地へ行く。つまり効果を発揮するには墓地に送るしかなくフィールド上にいても特殊な効果がない点でもほかの神のカードとは違う。個人的主観でいえば攻撃力、特殊効果ともにもっとも使いにくい神であると思う。倒し方にしても自分のフィールド上をハリケーンなどで操作することによってモンスターカード1枚にすればそのモンスターの攻撃力が1000以上あれば撃破できるため、倒すのにもそんなに苦労しない。他の神と比べるとそんなに強いようには思えないと思う。
疑問点
遊戯王Rで一つ疑問がある。それは月行が遊戯との対戦後に邪神ドレッド・ルートのカードを破り捨てているにも関わらず、夜行が海馬戦でもこのカードを使用したことである。ただ単にコピー等によって複数存在すると言ったらそれまでだがそれでも納得がいかない。
バトルシティでリシドがラーのコピーカードを使用した時にはカードがうまく機能せず、神の怒りをくらってしまっている。同じく神なら鉄槌があってもおかしくない。
考えられるのは三幻神が古代エジプトで実際に存在していたのに対し、三邪神はペガサスが生み出しているために神の魂のようなものがなかったのではないかと思う。三幻神が千年アイテムに関わる者のみが操れるのに対して、三邪神は月行や夜行、キースが操れていた点を見てもそういった神の魂がないのかもしれない。
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