暖かい物語
2006年フジテレビ系火曜10時のテレビドラマ。
「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」に続く僕シリーズ三作目。
主演は草彅剛
主題歌はSMAP「ありがとう」
主人公は発達障害(自閉症)がある31歳の青年、大竹輝明。彼の幼なじみである松田都古が獣医として働く動物園で仕事をすることになったテル。周囲の理解を得ながら、少しずつ仕事にも慣れていくテルだが…。
テルと家族、職場の人々の物語。
このドラマは、人に対しての優しいまなざしを感じる。登場人物一人ひとりの気持ちを丁寧に描いており、それぞれの立場、状況での心理がとても伝わってくる。障害を持つ子を持つ親の気持ち、兄妹の気持ち、職場の人々の気持ち…すべてが痛いほどに伝わってきて、人間がいとおしくなる。
不器用だが純粋な主人公テルを演じる草彅剛がとてもいい。SMAPのオーラを消した素直な演技は好感がもて、とてもはまっている。
また彼の理解者、都古を演じる香里奈の影のある雰囲気が、ドラマにアクセントを与え、深い味わいを出している。
共演の長山藍子、小日向文世、大杉連といったベテラン陣はさすが。
障害に対する暖かいまなざしと、障害がある人と関わる苦悩、両方を素晴らしい演技で表現。とてもリアリティーがあり、説得力をもっている。
障害について考えさせられると同時に、見終わったあとに暖かい気持ちになれる作品だ。- あなたも感想を書いてみませんか?
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