パンツだけじゃない。すべての童貞たちに捧ぐ純愛エロス。 - いちご100％の感想

河下先生の作品は,誰もが持つ「童貞心」を掌握し翻弄する・・・その真骨頂ともいえるのが,いちご100&。ジャンプ読者なら間違いなく毎週,おっぱいとパンツをつい楽しみにしていたのではないだろうか。かくゆう私も女性ながら「おー今日はさつきのおっぱいがペンでつつかれてる・・・！」と衝撃を受けていた一人である。そんなキャラたちがアニメとして動いているのだからエロさ100倍,これはもう,童貞たちには刺激が強すぎるのではないだろうか。しかも能登まみをはじめ、女性キャラの声優陣がマッチしているのも高評価。尚,OVAでは全女性キャラのエロコスチュームも観られるのでこちらもお勧め。個人的に主人公のエロ河童役に女性ファンの多いスズケンはもったいなかったのではないかと思うが,かつて某2次元エロ作品に携わっていたこともあるそうなので,これはこれでいいのか・・・。冒頭からエロにばかり着目してしまっているが,河下作品最大の武器は,誰しもが心に閉まっている淡い初恋を思い出させてくれるような心理描写。そんな甘酸っぱい成分を凝縮し,真中をはじめ4人の女の子それぞれのひたむきな恋心として投影しているのが「いちご１００％」なのである。今日のありふれたエロで麻痺している現代人こそ,ふと純粋だった自分にトリップさせてくれる作品の存在は貴重だと思う。