”種村的王道”を求めて
本作品はセーラームーン世代かつりぼんっ子なら誰もが通る道。なんといっても当時はセーラームーンが悪と闘う女ヒロインものとして絶大な影響力があったこともあり、ジャンヌはどうしても後発的位置づけとして認知されていることも少なくない。ストーリー設定もなかなか類似している部分も多く、観ていて正直、事件の起承転結は毎度おなじみで頭に残りはしない(種村先生すみません)。また、まろんや稚空のキャラ設定は、ほかの種村作品の主人公キャラたちとどこか似たような設定で、ぶっとんだ個性があるわけでもない。それでも尚、ここまで世界中から愛される種村作品の代表格ともいえるジャンヌ最大の魅力はまさに“種村的王道”であろう。容姿端麗のお姫様的ポジションのまろん、強引だけどまろん一筋王子様的存在の稚空。この二人のイチャつきぶり。だいたい結果は分かっている。それでいい。むしろそこがいい!ずっとこの二人のラブラブを見ていたい・・・!これこそがジャンヌファンひいては種村ファンを魅了し続けている。ちなみに種村先生自らが描いた同人作品としてジャンヌのその後を描いた作品もある。もちろん内容は特に何かが起こるわけではなく、まろんと稚空が喧嘩→仲直り→稚空がちょっと強引に・・・!といった安定の“種村的王道”。ファンならば絶妙に心地よく女子心を刺激されるので、こちらもアニメのスパイスに是非。
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