フランス語の日本特撮アニメ?? - ブラッディ・マロリーの感想

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フランス語の日本特撮アニメ??

4.04.0
映像
4.0
脚本
3.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
2.5

OPの最初からきな臭い。ウエディング姿の女性が逃げてると思っていたが、実は新郎を斧で叩き切るというところから始まるこの映画。そこからもう自分が持っていたフランス映画の概念にヒビがびきぴきと。車で疾走しているマロリーは超常現象特殊部隊という怪しげ隊の隊長。真っ赤な髪の毛、セクシーで服は日本の戦隊ものちっく。ドラッグクイーンのヴェナやIQが高く別の動物や人間に憑依することのできるティナという一見普通の生活に溶け込めそうにないメンバーばかり。でもヴェナもティナも、そしてマロリーが一番このメンバーを家族のように愛していて大切にしているのがわかる。この映画で私の一番のお気に入りはマロリーの夫(まだ結婚指輪をしているので、死んでいても現在進行形)がとてもいい感じ。吸血鬼であり、マロリーにいろんな魔界の情報を教えたり、道案内(罠にはめようとしてる?)をして、無視されて残念そうな顔が可愛い。後半マロリーが敵につかまり絶体絶命な時も頼まれてもいないのにでてきて自分を殺したマロリーに散々愚痴を言った挙句、マロリーの体に秘められた自分の力を呼び起こし助けるというすごく美味しい役。マロリー復活の際にとても嬉しそうな笑顔が可愛い。カラス神父(あの映画からのオマージュでしかない)も最初はドラッグクィーンのヴェナに対して軽蔑しているが、自分が信じているものが間違っているとわかってからの行動が神父っぽくなくていい。ヴェナの大切なかつらを忘れずに持ち出して本人に一番に渡す。神に近き存在が実は悪であったっていうのは簡単なストーリーかもしれないし、かなりの低予算っちっくなチープな映画だけども、撮影方法やライティングなど工夫をしまくっている、荒いけど私はそういう荒さのなかでも作り手がここを観せたいっていうシーンを観るのが好き。多分一番力入ってる?って思うのが最後のマロリーが夫のお墓にはじめてくるシーンだと思う。マロリーの黒いドレス、夫に指輪を返すマロリー、自分を助けてくれた夫を自分から解放することで夫を自由にしようとするマロリー。返された夫の顔は寂しそうにみえる。そして彼女の髪と同じ真っ赤なバラを一輪最後のプレゼント、頬に優しく触れて風と共に消える・・・。このシーンは本当に美しいと思う。映画音楽が日本人であったり、チープな映像に目が行きがちだと思うがこういう男女の愛の形の描き方は綺麗だと思う。

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