ばかばかしい。でもなんだか懐かしい。それがいい。
「日常」というタイトルはいったい何なのか、そんなことを考えさせられてしまったように感じます。
日常的にあるわけないでしょー!しゃべる猫とかロボット?な女子高生とか!囲碁サッカー部ってなんだ?
…見れば見るほど、突っ込みどころが出てくる出てくる、そんな物語だと思います。
でも、みおとゆっこが繰り広げる会話には、学生のころになんとなくそんな感じで話してたよな…といったある種のノスタルジックさがあるのもまたこのアニメのにくいところです。もちろん内容は突っ込みどころ満載なのですが、お互いにしかわからない空気、仲のいい者同士にしか感じられない面白さ、おかしさ、楽しさがちりばめられています。
物語の中で繰り広げられる非日常の中にあっても、要所要所にちゃんと「あーいるいる」「あーあるある」と感じられる要素が盛り込まれています。そのいわゆる女子高生間のあるあるネタが、学生時代が遠く過去のものになった人にとっての忘れかけていた日常で、それを表現したのがこのアニメなのだろうな…と、時々恥ずかしいようなくすぐったいような感覚に捕らわれながら楽しめること請け合いです。ほんわかしたタッチの色彩で描かれるキャラクターだからこそ、その懐かしさをぐっと深めてくれているのでしょう。
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