冷血女子×イケメン問題児の恋愛 - となりの怪物くんの感想

第１巻が発売されてすぐにファンになり、これは人気出るだろうなーと思っていたら本当にその通りになってアニメ化までされましたね。

【絵】大変可愛らしく、それだけじゃなくて今の時代に合っている雰囲気というか。少女マンガだけど変にキラキラしたエフェクトもなく、連載途中から劣化するなんてこともない。初期と終盤では当然若干の変化はあるけれど許容範囲です。男の子もイケメン。

【ストーリー】シリアスな場面もあるにはあるものの、基本最初から最後までギャグ・コメディー寄り。主人公の雫ちゃんと学園一の問題児生徒・ハルとの恋をメインに、二人の友人達の恋愛模様や日常が、それぞれの抱える家庭事情なんかもちらほらしつつ描かれます。第一話から最終話までの時間軸がだいたい丁度、高校３年間というのが何ともキリがよくて、スッキリです。

【キャラクター】周囲から「ドライアイス」だの「ブリザード」だのといわれる主人公の雫ちゃんですが、なんと作中（番外も含めて）、たった一度しか泣きません。彼女がたった一度だけ見せる泣き顔が物凄く可愛いです。そして個人的に好きなのは伊代ちゃん。クソ生意気で美人を鼻にかけてだけど憎めない。こんな後輩欲しかったなー。

とにかく、登場するキャラクター全員が可愛くていとおしい恋愛漫画です。みんなそれぞれ色んなことを考えて動いていて、喧嘩したり最終的に仲良くなっちゃったり。読んでいる途中、何度も「こんな高校生活送りたかったなあ」ってしみじみ思いました。文化祭とかも楽しそう。だけど現実にあそこまで盛り上がるところって今はないのかな（笑）

ラストもまさしく大円々で、思い残すことはありません。元々複雑な伏線というのもなかったけど、あの二人はその後どうなったの？という読者の疑問におそらくほぼ全て答えてくれます。伊代ちゃんにはきっとこれからイイ人が現れるんだ…そうに違いない（あと優山さんも幸せになってほしい。）