杉村三郎シリーズ
名もなき毒の大ファンだったこともあり、1話からしっかりと鑑賞させてもらいました。
名もなき毒同様、杉村三郎があらゆる事件に首を突っ込んでゆくのですが、今作はちょっと理解に苦しみました。
何を伝えたかったのか、
話の趣旨はなんだったのか、
見終わったあとも納得できず録画をあさって一気に見ましたがいまいちわからず。
杉村三郎が家庭を顧みず身の回りで起こるいろいろな事件に手を加えることをよく思っていない妻の印象が強かったです。
ひとつひとつの事件の意味、登場人物の必要性を理解するのは難しかったものの前作とはまた違う杉村三郎が見られたような気がします。
ちょっと凛とした...
と言う表現がわたしはしっくりきます。
杉村三郎が自分らしく生きられる方法がわかってきたのかと感じました。
前作まではじぶんの殻から抜けられてないような
まだじぶんはこうでなければならないと自分で自分の首を絞めてるような
そんなどこか儚げな杉村三郎が見られましたが今回はちょっとちがいました。
わたしとしては、あのなよなよとした頼りない、でも誠実で優しい杉村三郎の役に小泉孝太郎さんのイメージがぴったりだったので、見てて少し違和感を感じるほどでした。
名もなき毒から2年、
杉村三郎にどんな変化があったのか?と引き込まれるような作品です。
彼はなにを思いなにを感じたのでしょう。
最後、あれだけ幸せそうだった家族がバラバラになる瞬間、彼はとても清々しい顔をしていました。
きっと彼は自分を縛り付けていた“なにか”から解き放たれたのではないかと感じ、前作とは違いハッピーエンドな終わり方ではなかったものの、どこかすっきりとした気持ちで見終えられる作品でした。
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