花嫁の父のあらすじ・作品解説
花嫁の父は、2012年にMBS開局60周年を記念して製作された特別企画のドラマである。2012年日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門優秀賞を受賞している。みどころは、闘牛を育てる父と聴覚障害をもつ娘との深い愛情と絆、そして時代に左右されることなく、芯を持って生きる登場人物達の清々しさと優しさと強さが描かれているところである。 ドラマでは、ベテラン俳優の柳葉敏郎が不器用だが誠実な父・里志役を温かく、愛情たっぷりに演じている。耳が聞こえない娘・美音役には貫地谷しほりが、その自然な演技力で等身大のヒロインを演じている。そこに娘が嫁いでいく下町の青年・丸役に向井理、優しい祖父役に名優・橋爪功、里志が密かに思いを寄せる女性に余貴美子などの豪華キャストと、森山良子の主題歌が彩りをそえてドラマを盛り上げている。 自然の美しい新潟の山古志から、情緒溢れる下町の浅草まで日本の美しくすばらしい景色が見られるのも見どころである。
花嫁の父の評価
花嫁の父の感想
障害のある人にとっての幸せとは
父親の手が震えていた瞬間花嫁の父親の気持ちは女の私には分からない部分が沢山あるだろう。寂しい気持ちは両親共に変わらないと思う。私が男なら寂しいという気持ちはもちろんあるだろう。そしてその気持ちをどのように娘に伝えれば良いのか考えるだろう。寂しい気持ちを娘に伝えるのは親としては難しく思う。娘に心配させたくはないし、だからと言って胸に秘めておくのも息苦しい。娘の門出を心から祝えないなんてそんな悲しい思いはしたくはない。自分の寂しい気持ちばかりを押し付けるのも親として良い姿とは言えない。素直になれずに強がって見せたり無口になったりするのかもしれない。娘が決めた人生を信じて応援する親の気持ちは晴れ晴れとしているとは限らないだろう。私が嫁に行く時、父親はただ泣いていた。嬉しい気持ちと寂しい気持ちが交差して、言葉にはならない思いで胸がいっぱいになっていたのだと思う。涙をただただ流していた。決して涙...この感想を読む