どの世代にも
はじめはとても良い人柄のはずだった主人公が医療という難しい世界で自分は最先端にいたい。理想の医療界を創るんだという熱い想いを持って生きていくという内容になっています。医療というのは、生きている全ての人達に必ず関わってくるとても大事な機関です。わたしは、普段から結構病院に通っていますがまだまだわからないことはたくさんあります。その反面、知らなくていいこともあると思います。この作品を見るまではそんなに興味を持っていなかったり知りたいと思わなかったことまで、良い意味でも悪い意味でも病院に対していろんな視線から物事を見られるようになりました。主人公の財前五郎はどんなに汚い手を使ってでもより良い医療を追求していきます。その逆で同僚の里見修二はとてもいい腕と能力を持っているが、間違っていることに対して周りに関係なく自分の意見を突き通そうとする。その姿を見ている財前五郎は自分も昔はそうだったと思うようになり、なぜ自分がこんなにもずるい奴になってしまったのかと考えるシーンもあるが、今の医療に対して不満しかない財前五郎には自分がこの医療界を変えなくてはならないという使命が自分の中であったのだと思う。その理想的な医療界を創り上げる為ならばなんでもやるという気持ちとは裏腹に本当にこんなやり方でいいのだろうかと迷う気持ちが本来の財前五郎の人間らしさが戻った瞬間だとわたしは思った。この作品を見て、夢や口だけでは決して理想の医療界はできないということ。一度定着してしまったことを変えていくということは人間的な部分は捨てていくしかないということ。汚い手を使わなければ変えられないことをある。それは、その人の人間性に関わってくることだから、単純にこのドラマを見ているだけだと財前五郎がどんどん嫌なやつになっていくというところしか見えてこないと思います。しかし、今の医療のニュースなどを見ているとこういうことをしてくれる人間がいないと医療界は変えられないのではないのかとも思いました。財前五郎の生き方も里見修二の生き方もどちらが正しいのかわたしにはわかりません。そして、この作品を見た方の意見は真っ二つに別れると思います。でもわたしはそれでいいと思います。意見などみんな同じになるわけがないですし、みんな違うのは当たり前だと思います。このドラマを見てこれからの医療に対して自分も含めもっと興味を持って今の医療界を変えたいと思ってくれる人がたくさん出てきてくれることを楽しみにしたいですね。将来日本の医療がどこまで変わっていけるのかを。
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