精霊とのラブコメを丁寧に描いた一作 - まもって守護月天！の感想

まもって守護月天！は月刊少年ガンガンで連載された人気作品であり、それをアニメ化したものであります。この作品が連載されていた頃はガンガンが隔週化されていたり、女性作家の台頭とガンガンに変化が起きていた時期であり、それを象徴する一作になっています。

作品の特徴として、主人公と精霊の女の子との日常を描いている所であります。この2人を軸に様々な人物に影響を与えていき、彼らの日常生活を垣間見るという感じで見ていくことになります。学校生活やプライベートとバランスよく取り上げられており、飽きなく見ることができます。また、当時のブームを取り入れ、オリジナルストーリーに活かしている所もプラスに上げられます。アニメ自体は原作ベースというよりほぼオリジナルストーリーな印象があり、原作と違った部分も楽しめるところは大きいです。

残念な点として、OPには3人目の精霊がいるのに作中には登場せずに終わったため、少々詰め込んでる印象があったことです。アニメ自体は2クールであったためか原作のどこまでを取り上げていくかに苦労したのかなと考えております。この当時から2クールのアニメが増えていて3クール、4クールのアニメも減り始めた印象もあったのでやむを得ない所もありつつ残念だなと感じております。この部分に関しては、後のOVAで補われていることから製作陣も2クールでは足りないと判断したのでしょう。

この作品はキャラクターも可愛く、あっさり目に見れる所は大きいので一度視聴してみてはいかがと思います。