元のネタは結構いいんだけどなー - 中華一番！の感想

元のネタは結構いいアニメだろう。何と言っても漫画のストーリーがわかりやすい。中華料理なんて誰しも食べたことがあり、非常にイメージしやすい題材だ。おかげでこの漫画は僕としては非常に気に入っている漫画だった。なにせどれを見ても美味しそうに描かれている。しかし、これはアニメ化にして失敗したと言わざるを得ないだろう。アニメ化した際にやってしまったことはまず料理の描き方の稚拙さだ。漫画で非常にクオリティーが高く表現されているのにアニメ化に際してそのクオリティーが失われてしまっている。これはもったいない。声優は実力があるメンバーが揃っているだけに私としては非常に不満だ。料理一つでのし上がっていく主人公の男の子のストーリーは非常に単純明快で日本人ウケがいいはずなのに、おそらくアニメ化する人がどこに視聴者が引き込まれるかをよく理解していなかったのではないかとすら思ってしまう。もう少し料理の素材について、調理技法について、アニメならではの動きを元にした表現を入れることができたら結果は変わったのかもしれない。まぁ子供向けに作ったのだから多少のクオリティーの低下は仕方ないのかもしれない。料理アニメ好きとしてはつい、もう一声！と叫んでしまいたくなるのだ。