深作欣二監督の遺作 - バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜の感想

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映画レビュー数 5,784件

深作欣二監督の遺作

3.53.5
映像
3.5
脚本
3.0
キャスト
3.5
音楽
3.0
演出
3.5

遺作と呼べるほど、作品に深く携わったわけではなく、 そのほとんど息子の健太氏が引き継いで作られた映画ではありますが、 監督としてメガホンを取ったのは最後にあたる今作品。 脚本を前作の映画の正当なる続編にあたり、 前作に登場した教師キタノの娘が物語に大きく関わってくることとなります。 しかしこの映画の世界観て、本当に嫌な世界だよなあ。 大人の都合で若い芽を殺し合わせるなんて正気の沙汰ではありません。 しかも、そんな荒廃しきった政治の元で、意外なほど今風に育っている若者達。 なんだかギャップに違和感を覚えなくもないですが、嫌な世界です。 元々は同名の原作小説を映画化した作品だったわけですが、 小説版の2では、今作を元としたシナリオに改編されており、 逆輸入といった形が取られているところがなんだかおもしろいです。 設定アリキな映画ですから、どうしても1作目ほどのインパクトがなかったところが、 少し残念な評価へ繋がった気がします。

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他のレビュアーの感想・評価

命がけの作品だっただけに、内容の破たんが惜しい

出だしから内容が破たんしているこの作品は、元々高見広春氏原作のバトルロワイアルを映画実写化した作品の続編の位置づけであるが、高見氏が描きたい結末だったのか、高見氏だったらこういう続編を描いたかというとはなはだ疑問である。やはり、他の人の手に渡ってしまうと、作品が全く別物になってしまうこともあるという典型事例ではないだろうか。そもそも出だしからして内容が破たんしてる。独裁的に殺人を強要する大人の法律から逃げ出した七原と典子が、なぜ罪のない人間を殺すテロリストになっているのか。これではBR法を強要している政府と同じかそれよりたちが悪い。この時点でこんな七原見たくないと思うファンも多いと察する。七原の設定だけでも無理があるのに、七原をやっつけるために組織されている中学生が、バディ制で戦闘をさせられ、片方が死ぬともう片方も死んでしまうというのも、単純に自分たちを不利にするだけで意図が分からない。...この感想を読む

2.52.5
  • tamamatamama
  • 114view
  • 1241文字
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