視点を変えて - 火垂るの墓の感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

火垂るの墓

4.654.65
映像
4.65
脚本
4.59
キャスト
4.53
音楽
4.53
演出
4.50
感想数
17
観た人
28

視点を変えて

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
-

戦争の悲惨さをこれでもか、と描いた映画。その大前提に一片の疑問もありません。 しかし他の方がその辺に関するレビューはたくさん書いてくれているので若干視点を変えたレビューをしたいと思います。 二人残された兄妹が、二人だけで生きていかなければならなくなってしまった様は非常に物悲しいですが実は妹のセツ子はともかく兄の清太は必ずしも被害者、というだけではないのです。 親戚の家で二人はあまりいい待遇を受けることが出来ませんでしたが、その一因は兄である清太が率先して親戚の手伝いをしようとかあるいはなじもうとかしなかったためでもあり必ずしも親戚が意地悪だったとは言い切れないのです。 とはいえあえてこのような描かれ方をしているのかもしれません。視聴者である神の視点から見ればそう見えるだけであり、まだ子どもである清太には出来ることに限りがあったのも事実でありそれはまさに現実的な描写でもあるのですから。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

改めて思う戦争の恐ろしさ

戦争の苦しみ、怖さは経験したひとにしか分からない戦争時代の話です。とても悲しい気持ちになる話ですので、戦争時代の嫌な思い出がある方には勧められない厳しい作品です。最初は、普通に生活を送っていた日本でした。突然、悲劇が起こります。悲劇とは、戦争のことです。現代人には理解し難い問題です。理解していると言っても本当の苦しさは、実際に体験した方にしか分からないと私は思います。アニメの中でその辛さを表現しようとしてみても、視聴者に伝わるものは悲しい気持ち、大変だったんだという同情心が主に伝わり、本当の怖さや辛さが理解されるわけではないと私は思います。戦争を経験した人は、涙を流しながら語り始めます。それ程、暗く、強く、熱く、、色々な心情が頭の中をよぎるのでしょう。そんな大変な経験をした方に、大変でしたね、辛いですね、と言ったところで、それは失礼ではないかと感じてしまいます。戦争は、恐ろしいです。だ...この感想を読む

4.54.5
  • りかりか
  • 301view
  • 2036文字
PICKUP

感想をもっと見る(17件)

関連するタグ

火垂るの墓を観た人はこんな映画も観ています

火垂るの墓が好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ