一般庶民対ヤクザ・暴力団の「ミンボーの女」 - ミンボーの女の感想

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ミンボーの女

4.504.50
映像
4.00
脚本
5.00
キャスト
4.50
音楽
4.00
演出
4.50
感想数
1
観た人
1

一般庶民対ヤクザ・暴力団の「ミンボーの女」

4.54.5
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
4.5

ミンボーとは、民暴つまりヤクザの民事介入暴力とのことである。 暴力団・ヤクザ対ミンボーを専門とする弁護士・井上まひる(宮本信子)の頭脳対決がどうなるか。 これは、ただのヤクザ映画ではなく、一般庶民対ヤクザという構図なので、観ている観客、我等も一緒になって対決しているような錯覚に陥るのである。  尤もこれが監督のねらいであり、一般人もヤクザに脅かされても、泣き寝入りせずに最後まで戦い抜こうというメッセージでもあるのです。 それにしても、井上まひる(宮本信子)が身体を張って、瀕死の重傷を負う場面もあるが、ここまで来ると、やっぱりヤクザは怖いなという印象が強くなってしまい、「触らぬ神に・・」、となってしまいがちですが・・?。 のっけのプールのシーンでのヤクザ・ガッツ石松が様(サマ)になり、中尾彬や小松方正の超ド迫力のヤクザぶり、それに“弁護士・まひる”を襲う、まだ若き鉄砲玉の柳葉敏郎の目がいい。 この映画の公開中に、実在する暴力団の組織が劇場のスクリーンを切り裂く事件が発生し、又、直後には監督の伊丹が自宅近くで刃物を持った五人組に襲撃され、顔などに重傷を負う事件が起きたが、“私は絶対に挫けない、これからも自由のために映画作りを貫く”と宣言し、強い意志を示した。 だが、監督・伊丹十三氏は後に、伊丹プロダクションのある東京麻布で突然死を遂げている。 女シリーズの「ミンボーの女」や「マルタイの女」、つまり暴力団や宗教に絡んだ不審死とも言われている。

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