入れ替わった双子、相方の高校でそれぞれ恋をする。 - ふたりのプリンセスの感想

双子の女の子、奈々と未々ふたりがヒロインの本作。 姿はそっっっくりだけど中身がまるで真逆のふたり。 片やネガティブで運動音痴な才女、片やポジティブで運動神経抜群で勉強はかなりアレな子。 別々の高校に入学したふたりは、それぞれの高校がスポーツテスト・学力テストの日に入れ替わって登校することに！ …ということで、私はどっちかというと悪さをすると「絶対バレる…絶対怒られる…」となるタイプなので双子入れ替わり系は本当にハラハラしてしまうのですが。 双子はそれぞれ相手の高校でラブな出会いがあります。 緒方先輩、クラスメイトの周君、どちらもルックス性格とても良し。 こんな完璧男子、いたらいいのにねえ…リアルに… まあ、いたらいたで物足りないか、自分の欠点ばかりが目について付き合いがしんどくなるか、だと思ったりもするので、完璧男子は少女小説の中で十分かも。 双子は、出会ったはいいけど相手の人には実は自分が双子の姉妹のもう片方だとはなかなか言い出せず。 本人たち的には大事件、大悲劇ですが、読んでると何だかかわいいのです。 10代の頃の、片思いがただただひたすら自分の中で大きすぎる要素だったりしたことを、ちょっと思い出してしまって甘酸っぱくなれるかも。 ともすれば「この7行程度の部分、1行で書けてしまうんじゃ…」とか思ってしまいそうなくらい1行1行がさらっと、何なら1単語とかで過ぎることもありますが、物語の起伏に合わせてどんどん読み進めてったり、仮にそれが1単語程度であっても1行ずつ噛み締めてみたり、読者によって楽しみ方いろいろだよね！と思います。