ベルナのしっぽの評価
ベルナのしっぽの感想
人間と動物を超えた「親子愛」
易しい言葉で書かれている。著者郡司さんの優しい人柄が文章に表れている。「あとがき」にすら、こんなに涙することはない。ベルナが亡くなって8年目、ペリラという新しい盲導犬と過ごしていること。そして、ベルナが亡くなった日を回想している内容になっている。ペットを飼ったことがない人、ペットを飼ったことがある人なら尚更、そのシーンを想像し胸が苦しくなるだろう。ペットの平均寿命が長くなったとはいえ、人間より短い人生。家族、時には相棒のように一緒過ごした愛する者の死は辛く悲しい。自分の体の1部として人生の一端を生きた盲導犬との別れは更に辛いだろう。郡司さんは、本作品の最後に「ベルナの母親」として読者にメッセージ贈っている。そこには、人間と動物を超えた「親子愛」がある。