なかなか素直になれない二人の恋愛 - 魔女は二度喘ぐの感想

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魔女は二度喘ぐ

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画力
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ストーリー
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キャラクター
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設定
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演出
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なかなか素直になれない二人の恋愛

4.54.5
画力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
4.0
演出
4.0

目次

少女漫画の王道を行く設定

少女漫画の醍醐味というか王道設定は「赦されない恋」です。この「赦されない」が女性が燃え上がるポイントで、ガラスの仮面のような「年の差」「身分の違い」、美少女戦士セーラームーンのような「住む世界の違い」などありますが一番人気が出るのは「兄妹設定」と「愛人の子」ですね。

「魔女は二度喘ぐ」のヒロイン寧々(ねね)は「伝説のホステス」と言われた銀座ホステスの娘です。彼女が好きなのは亡き母親・貴子の恋人で有名俳優の太賀龍一で、気になる男性が龍一の息子である南央(なお)。キャバクラという舞台の所為か大人の女性向けに人気がある作品です。

母親と娘、父親と息子

母親と娘という複雑な関係、想いの行き違いがよく分る作品です。女は互いを比較し合ってしまう生き物で、それは母娘でも同じこと。特に寧々のように母親に憧れて同じ世界に飛び込んでしまった場合は、母親というその血の繋がりさえ疎ましく思ってしまうこともあります。ましてや好きな男を間にはさめば、嫉妬の焔はぼうぼう燃え続けますよね。この嫉妬心は寧々と南央の恋愛の大きな妨げになります。

女性以上に複雑な関係なのは父親と息子です。憧れであり目標であるのは女の子と同じですが、男の子は母親を護ろうと思うものです。母親を護ろうとする男の子にとって母親を大事にする父親はライバル、母親を蔑ろにして愛人を作る様な男は敵と認識します。思い込んだら一直線という傾向が強いのか、父親に対する嫌悪感を男はなかなかぬぐえない様で、南央も同じです。新人俳優として大物俳優である父親はすごいと思う存在ではある様ですが、この敵愾心は寧々と南央の恋愛の大きな妨げになります。

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