ダンスがすんだの評価
ダンスがすんだの感想
回文で綴られる物語
始めから終わりまですべて回文で綴られたお話。巧い。基本的には恋のお話なんだけど、それを軸に社会問題がいろいろと扱われている。どれもこれも回文なのが面白い。どのページを開いても、見開きの左側にフジモトマサルさんのイラスト、右側に回文ひとつ、という構成になっている。回文は短いのから長いのまで様々。装幀がまた良くて!(手がけてらっしゃるのは吉田篤弘・吉田浩美ご夫妻) 天地・小口のあざやかな水色が目にまぶしい。それに紺色の帯が付けられているのが凄くいいな、と。「猫の恋が終わるとき」というサブタイトルから察することができるけど、この物語はちょっぴり切なさも含んでいる。彼らの行く末を想像してみるのも良いかもしれない。