プラナリアの評価
プラナリアについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
プラナリアの感想
無職がテーマの、5つの短編集
少し癖のある無職の人がテーマの、5つの短編集です。こういう人、きっとその辺に居るんだろうなあ、という人たちが主人公。そして終わり方は、まだ続きがありそうな終わり方ばかり。読者に委ねているのだろうか。感情移入して読むにはちょっと難しい話ばかりだけれど、読後感は悪くないと思った。この著者の文章は、読みやすくて好きです。表題作、「プラナリア」の、大病を患った後、その病を、「アイデンティティー」と言いたくなる気持ちはわかるような気がした。「どこかではないここ」の主人公は、パート勤めをしているけど、これも無職なのかな?心も体も張りつめたように頑張っているのに報われず…辛いだろうなと。。でもこの話が一番好きかも。最後に少しだけ、爽快感があるような気がするから。