バンパイアになったダレンの成長が描かれています
ダレンシャンシリーズの2作目。
前作でバンパイアとなってしまったダレン、でもどうしても血を飲むことは受け入れられないし自分をバンパイアにしたクレプスリーとも打ち解けてないまま。
クレプスリーの提案でシルクドフリークに身を寄せることになりました。 一筋縄ではいかないサーカス団員に囲まれたらバンパイアの自分も大したことない存在に思えてきたダレン、そして同年代の親友エブラ・フォンもできます。
望んでいないのにバンパイアになった自分、そんな状況を憂い原因となったクレプスリーを恨み続けるということはなく前向きに日々を生きているダレンの精神力に驚かされます。普通の暮らしにあこがれつつも、もう戻れない、普通ではない自分を受け入れてく、私たちもこうやって毎日不条理なこと納得できないことを受け入れ現状の中で努力するしかないのかな、と思いました。
血が飲めなくて苦しみ弱っていくダレン、ダレンがクレプスリーにバンパイアのあれこれを質問する事で読者も世界観、バンパイアについてわかることが増えてきます。
昔からファンタジーの題材となっているバンパイアですがダレン・シャンシリーズのバンパイアはなんとも人間臭いです。
最後、ダレンは血を飲みバンパイアである自分をまた一つ受け入れ成長します。 バンパイアでなくても人間であっても様々などうしようもないことに悩み様々な人と利害関係がうまれ時には対立します。ダレン・シャンシリーズは読者に悩みや対立の解決方法、気持ちの持ち方を示してくれているのでは、と思います。
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