おとうさんの庭の評価
おとうさんの庭の感想
とある農夫一家の物語
牧場を営む、とある男性。妻はいないようですが、3人の息子がいます。家族は協力し、動物たちの世話を楽しくこなします。ところがある年、全く降らない雨のために穀物を得ることもできず、生活のために大切だった動物もろとも牧場を売り払うことに…。引っ越した先は、周りに生垣があるだけの家。仕事も、刃物を研ぐことで何とか成り立たせる生活。しかしその生垣こそが、息子の人生の、そして父親である農夫男性の人生の決め手にもなる重要な存在なのです。話ももちろんですが、何とも絵がまた素敵な絵本です。動物のリアル可愛さ、家の質感、緑という緑の豊かさが素晴らしく、現時点で既に各ページの絵を壁に飾っておきたい気持ちに駆られています。親が子の豊かな人生を願い、道を選ばせるシーンも好きです。こういう親子になりたいものです。